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お目当ては、アンリ・リヴィエールの「エッフェル塔三十六景」
生誕260年は昨年だったみたいけど、コロナ禍で展覧会が軒並み延期になった影響もあってか、今年は北斎関係の展覧会が多いなと。
八王子夢美術館の北斎展では、北斎に強い影響を受け「冨嶽三十六景」に倣って描いたというアンリ・リヴィエールの「エッフェル塔三十六景」を展示すると知って見てみたくなり、足を運んでみることに。
北斎の作品が時代に沿ってというだけではなく、主な雅号ごとにまとめて展示されていたのは興味深かった。
展示作品のメインは初期から順に「忠臣蔵」、「東海道五十三次」、そして「冨嶽三十六景」。
あとは妖怪ものとか肉筆画とか、いろいろなジャンルの作品が少しずつ。
洋風画もちょっと展示されていたけど、北斎の洋風画は結構好きなのでもっと見たかった。
「冨嶽三十六景」からは、出品リストを数えてみると22作品。
中でも2種類展示されていた「凱風快晴」の青刷りバージョンがカッコよくて、思わずポストカードを買ってしまった。
そしてお目当ての「エッフェル塔三十六景」は一番最後の画室にすべて展示。
中には「塔どこ?」みたいな作品もあったけど、様々な視点で描き出されたエッフェル塔を眺めるのも乙なものだなと。
ちなみに図録は「北斎 世界を魅了する浮世絵師と弟子たち」が用意されていて、アンリ・リヴィエールの作品は掲載されていなかったので未購入。