鏑木清方と鰭崎英朋
近代文学を彩る口絵
―朝日智雄コレクション

太田記念美術館

  • 開催期間:2021年5月21日(金)~2021年6月20日(日)
  • クリップ数:13 件
  • 感想・評価:3 件
鏑木清方と鰭崎英朋 近代文学を彩る口絵 ―朝日智雄コレクション  太田記念美術館-1
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鏑木清方 菊池幽芳・著『百合子 後編』口絵 大正2年(1913) (C)Akio Nemoto
鏑木清方 菊池幽芳・著『小ゆき 後編』口絵 大正2年(1913)  (C)Akio Nemoto
鰭崎英朋 柳川春葉・著『誓 前編』口絵 大正4年(1915)
鰭崎英朋 柳川春葉・著『誓 中編』口絵 大正6年(1917)
鏑木清方 小杉天外・著『にせ紫 後編』口絵 明治38年(1905)  (C)Akio Nemoto
鰭崎英朋 泉斜汀・著『深川染 前編』口絵 明治40年(1907)
武内桂舟 「美人撲蛍」(『文芸倶楽部』第3巻10編口絵) 明治30年(1897)
富岡永洗 水谷不倒・著『枯野の真葛』口絵 明治30年(1897)
梶田半古 「菊のかをり」(『文芸倶楽部』第11巻第13号口絵) 明治38年(1905)
水野年方 村上浪六・著『当世五人男のうち 倉橋幸蔵 続編』口絵 明治35年(1902)
鰭崎英朋 泉鏡花・著『続風流線』口絵 明治38年(1905)
鏑木清方と鰭崎英朋 近代文学を彩る口絵 ―朝日智雄コレクション  太田記念美術館-1
鏑木清方と鰭崎英朋 近代文学を彩る口絵 ―朝日智雄コレクション  太田記念美術館-1
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鏑木清方と鰭崎英朋 近代文学を彩る口絵 ―朝日智雄コレクション  太田記念美術館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

知られざるライバル―鏑木清方(かぶらき・きよかた)と鰭崎英朋(ひれざき・えいほう)
2019年、「築地明石町」が再発見されたことが話題となった鏑木清方(1878~1972)。日本画家として今でも広く知られていますが、明治30年代後半から大正5年頃にかけては、文芸雑誌や小説の単行本の口絵というジャンルで活躍していました。その時、清方と人気の双璧をなしていたのが、鰭崎英朋(1880~1968)です。清方と英朋は、月岡芳年の系譜に連なると共に、烏合会という美術団体に属した友人同士でもありました。清方と英朋による、明治の美しい女性たちを描いた口絵の名品を紹介します。

知られざる超絶技巧の木版画
明治20年代後半から大正初期にかけて、文芸雑誌や小説の単行本の巻頭には、木版による口絵が付されました。物語の世界を華やかに彩る木版口絵は、江戸時代から続く浮世絵版画の系譜に連なるだけでなく、江戸の技術を遥かに上回る精緻な彫りや摺りが施されています。しかしながら、現在の浮世絵研究ではほとんど顧みられることがなく、忘れられたジャンルとなってしまいました。木版口絵のコレクターである朝日智雄氏の所蔵品の中から約110点を厳選し、歴史に埋もれた口絵の美しさにスポットをあてます。

知られざる挿絵画家たち
―桂舟、永洗、年方、半古

文芸雑誌や小説の単行本の巻頭に付された口絵は、明治20年代後半頃から、さまざまな絵師たちによって手掛けられ、その人数は100人以上におよびます。清方や英朋が登場する以前、人気を誇っていた絵師を挙げるとするならば、武内桂舟(1861~1943)、富岡永洗(1864~1905)、水野年方(1866~1908)、梶田半古(1870~1917)でしょう。中でも、水野年方は鏑木清方の師匠であり、清方の画業を考える上で欠かすことのできない人物です。清方や英朋と共に、4人の知られざる挿絵画家たちについて紹介します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2021年5月21日(金)~2021年6月20日(日)
会場 太田記念美術館 Google Map
住所 東京都渋谷区神宮前1-10-10
時間 10:30~17:30 (最終入場時間 17:00)
休館日 5月24日、31日、6月7日、14日
観覧料 一般 1,000円
大高生 700円
中学生以下 無料
  • ※中学生以上の学生は学生証を要提示
    ※障害者手帳提示で本人と付き添い1名100円引き
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル) 
URLhttp://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

太田記念美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

太田記念美術館 太田記念美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

明治の挿絵

最近の小説ではあまり挿絵を見かけない。
少なくとも人気挿絵画家という人はいない。
この展覧会ではそんな時期の挿絵は美しい。
残念ながら、その小説は読んでみたいというものはなかった。
ステーションギャラリーで見た清方とはちょっと違う気がしたが、
こういう絵も残す必要があるだろう

4.0

儚げな美人と妖艶な美人

木版口絵というニッチな分野の展覧会。ごく一部石版もあるが、木版との違いがよくわかる。鏑木清方の儚げな美人画と、鰭崎英朋の妖艶な美人画が楽しめる。

5.0

木版口絵に焦点を当てた素晴らしい展覧会

日本画が世界に誇る木版技術。浮世絵だけではありません。新版画は最近、巴水を中心に人気が高まってきました。そして次に来て欲しい❗️浮世絵以来の木版技術に加え、さらに進化した暈し、色彩表現が看取できる木版口絵、この展覧会を機に木版口絵、鰭崎英朋の認知度が高まりを見せて欲しいです。展覧会図録もオススメです。

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Audreyさん
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  • BY TK

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鰭崎英朋 泉斜汀・著『深川染 前編』口絵 明治40年(1907)

武内桂舟 「美人撲蛍」(『文芸倶楽部』第3巻10編口絵) 明治30年(1897)

富岡永洗 水谷不倒・著『枯野の真葛』口絵 明治30年(1897)

梶田半古 「菊のかをり」(『文芸倶楽部』第11巻第13号口絵) 明治38年(1905)

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