5.0
舞妓さんの魅力を知る。
後期展示を見ました。
展示室一面に舞妓さんを題材にした作品が並んでいるので、とても色鮮やかで華やかな展覧会です。
有名な画家の作品も多く、日本画も西洋画も混ざり合っていて、目移りしてしまいそうな贅沢な展示内容です。
描かれ方は作品によって様々ですが、舞妓さんの若いながらも凛とした雰囲気が伝わってくる気がします。
竹内栖鳳の「アレ夕立に」の隣にはモデルとなった舞妓さんの写真が展示されていて、扇の後ろに隠れたお顔を拝見できるのですが、
まだあどけなさの残る女性で(当時12歳だそうです)、先月高島屋史料館で初めて実物を見た時に感じた印象とのギャップに驚きました。
前期には下絵の展示があったようで(後期は下絵の写真が展示されていました)、下絵と本絵が隣に並んだ状態で鑑賞してみたかったです。
絵画作品以外にも、約90年前の都をどりの実写映像や、戦時中の舞妓さんの様子を伝える写真、都をどりで着用する着物や帯など、舞妓さんについて知ることができる資料展示が充実していた点は、さすが文化博物館ならでは!と思いました。