4.0
魯山人と素朴絵
世田谷美術館は初めての訪問。魯山人の器は凄く現代的でスッキリとした印象。普通の作品ではなく、この美術館の魯山人は寄贈者夫妻が使い込んだ作品なので、金継ぎされた皿や使い込んだ注水には愛情が含まれている。
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日々愛され使われた器、今日を生きるため描かれた絵画。
本展では、世田谷美術館のコレクションの柱をなす北大路魯山人の器と、アンリ・ルソーなど「素朴派」といわれる人々の作品を紹介します。
篆刻、書画、陶芸、また料亭のディレクションなどを自在に手がけた才人ながら、毀誉褒貶の激しかった北大路魯山人(1883-1959)。そんな作家を長年支援した世田谷の実業家・塩田岩治が、妻サキとともに愛用した味わいぶかい魯山人作品は、「塩田コレクション」として世田谷美術館に寄贈されたものです。
ルソーやアンドレ・ボーシャンといった素朴派の描き手たちは、おのおのの人生を歩むなか、独学で表現を突きつめました。不思議な魅力をもつ彼らの作品は、生きることと表現することの分かちがたい結びつきを示すものとして、世田谷美術館の活動のシンボルにもなっています。
本展では魯山人の陶磁器など約50件、フランス、東欧、米国、日本などで生まれた素朴派絵画から約50点を精選。展示室の窓外に広がる自然も楽しみながら、日々創造的に生きることに思いをめぐらせる、またとない機会となるでしょう。
◆ ふれて、知る。「触図」体験コーナー
世田谷美術館は、視覚障害者の美術鑑賞に関する講演会を長らく開催してきたことをきっかけに、ルソーなどの作品の「触図」(手でふれて読み解く図)を制作しました。会場出口で実際にふれることができます。※手指消毒液を常備しております。
触図制作:NPO法人視覚障害者芸術活動推進委員会
会期 |
2021年1月5日(火)~2021年2月28日(日)
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会場 |
世田谷美術館
![]() |
住所 | 東京都世田谷区砧公園1-2 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
月曜日 ※祝・休日の場合は開館、翌平日休館 |
観覧料 | 一般 500円(400円) 65歳以上 400円(300円) 大高生 400円(300円) 中小生 300円(200円)
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TEL | ハローダイヤル:050-5541-8600 |
URL | https://www.setagayaartmuseum.or.jp/ |
4.0
世田谷美術館は初めての訪問。魯山人の器は凄く現代的でスッキリとした印象。普通の作品ではなく、この美術館の魯山人は寄贈者夫妻が使い込んだ作品なので、金継ぎされた皿や使い込んだ注水には愛情が含まれている。
4.0
週末に訪問。意外と多くの観覧者がおります。公園からの流れでしょうか。展示は魯山人の器、ルソー等素朴派、久永強の絵、あまり知らない国の絵画と、一見統一性がありません。最初の部屋と次の部屋は窓が開け放されていて、きれいな緑が見えます。ともに魯山人の器で、有名な器も数点展示。つぎがルソーです。ここの博物館の名品で、3点とも展示されるのは珍しいそうです。思ったより大きめの絵画でした。やや混雑していたのは久永強の展示。シベリア抑留の記憶を絵画にしたもので、その過酷な内容に胸が締め付けられます。今回の展示の白眉ではないでしょうか。ここにはなぜか木彫りのカウボーイの人形があり、関連性が全く不明です。意外性もある展示で、大変楽しめました。
5.0
素朴で優しい器にのんびり癒される展覧会です。
ルソーなど海外の素朴な絵画などもあり、この時期にのんびり安心してくつろいでゆっくり楽しめる展覧会でした。
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アンリ・ルソー《サン=ニコラ河岸から見たシテ島(夕暮れ)》1887-88年頃 世田谷美術館蔵
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