吉村芳生展

そごう美術館

  • 開催期間:2020年10月24日(土)~2020年12月6日(日)
  • クリップ数:12 件
  • 感想・評価:5 件
吉村芳生展 そごう美術館-1
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吉村芳生展 そごう美術館-10
吉村芳生展 そごう美術館-11
《無数の輝く生命に捧ぐ》(部分)2011-13 色鉛筆、紙 202.0×714.0cm
©Yamamoto Tadasu 《未知なる世界からの視点》2010 色鉛筆、紙 202.0×1022.0cm
《A PARKING SCENE No.26(A)》 1979 シルクスクリーン、紙 81.0×111.0cm
《ケシ》 2005 色鉛筆、紙 162.2×112.1cm
《コスモス》2000-07 色鉛筆・墨、紙 112.0×145.5cm
《ジーンズ》1983 鉛筆、紙 150.0×110.0
《新聞と自画像 2008.6.15中国新聞》2008 鉛筆・色鉛筆・水性ペン・墨・水彩、紙 146.0×109.1cm
《SCENE 85-8》1985 鉛筆、紙 110.0×151.0cm 東京ステーションギャラリー
《モッコウバラ》2000 色鉛筆、紙 117.0×80.5 みぞえ画廊
《ドローイング 金網》(部分)1977鉛筆、紙 97.0×1686.7cm
展示風景《ドローイング 金網》(部分)1977 鉛筆、紙 97.0×1686.7cm
吉村芳生展 そごう美術館-1
吉村芳生展 そごう美術館-1
吉村芳生展 そごう美術館-1
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吉村芳生展 そごう美術館-1
吉村芳生展 そごう美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

1950年に山口県で生まれた吉村芳生(よしむらよしお)は山口芸術短期大学卒業後、広告代理店にデザイナーとして5年働いた後、創形美術学校などで版画を学び、版画とドローイングの作家としてデビューしました。

初期には、新聞紙、金網、風景、身のまわりの物など、日常のありふれた情景をモチーフにして、明暗をオリジナルの手法で描いたモノクロームの作品で、国内外の多くの美術展に入選を重ねます。1985年には山口県の徳地に移住し、豊かな自然に囲まれた環境の中で制作活動を続け、鮮やかな色鉛筆で描かれた花がモチーフとして登場するようになり、小さな画面から徐々に大きな画面に咲き乱れる花畑を描くようになります。

自画像は、吉村が初期の頃から一貫して描き続けてきたライフワークともいうべき主題で、膨大な数の作品が残されています。モノクロから色へと移行するきっかけとなったインドの自画像をはじめ吉村の代名詞にもなっている新聞と自画像は、その執念に圧倒されるでしょう。

2007年「六本木クロッシング:未来への脈動」展(森美術館)への出品作が注目を集め、57歳の吉村は遅咲きの画家として現代アートの世界で広く知られるようになります。その後、精力的に制作を続けていましたが、2013年、病のため63歳で惜しまれつつ亡くなりました。

本展では、初期から晩年までの代表作を展示して、現代アートのフィールドに確かな足跡を残した吉村芳生の創作活動を回顧します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2020年10月24日(土)~2020年12月6日(日)
会場 そごう美術館 Google Map
住所 神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階(横浜駅東口)
時間 10:00~20:00 (最終入場時間 19:30)
  • ※そごう横浜店の営業時間に準じます
休館日 会期中無休 
観覧料 一般 1,100円(900円)
大学・高校生 900円(700円)
中学生以下 無料
  • ※ミレニアム/クラブ・オンカード、セブンカード・プラス、セブンカードのいずれかをお持ちの方はカード提示で( )内の料金にて入館できます
    ※障がい者手帳各種をお持ちの方、および同伴者1名は無料で入館できます
TEL045-465-5515
URLhttps://www.sogo-seibu.jp/common/museum/

そごう美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

そごう美術館 そごう美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

唯一無二

2018年末に、東京ステーションギャラリーで開催されていた吉村芳生の個展を見逃してしまったことが悔やまれていましたが、ありがたくもそごう美術館で開催され、観賞することができました。

吉村芳生の生の絵は、想像以上の画力・迫力で、圧倒されるものがありました。

白い背景に金網だけをひたすらリアルに描き続けている絵や、友人たちの人物写真を表情豊かに手書きする絵など、いくつかのモノクロの作品シリーズがある中で、突如として鮮やかな色彩が現れるのは、インドを訪れてからのことでした。

その色彩の鮮やかなこと!インドの様々な観光地を背景に中心に大きく自画像を描いているシリーズは、インド各地の魅力が映し出されていて、一見、無表情にも見える自画像ですが、それまでの画風との変化を思えば、インド訪問の経験が、画家の心を大きく揺さぶったことが作品からも伝わってきます。

後半の草花を描くシリーズは、実際の花のサイズが、何十倍にも拡大されて描かれているものも多く、写実性とか色彩の美しさとか、そういうものを超越した「リアル」があって、その「リアル」とは、描かれているのは草花なのですが、まるで画家と対話をしているかのような、生々しさがあって、永遠に眺めてつづけていたい絵の力と魅力がありました。

2013年に、病のために63歳で亡くなられたとのこと、本当に惜しまれます。吉村芳生さんの創作活動の全体にさらなる興味の沸く、すばらしい展覧会でした。

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4.0

人に薦めたくなる!

超絶技巧も、ユーモアも、お花の美しさも、画家の世界観も、一度に楽しめました。人に薦めたくなる展覧会です。

4.0

こだわりがすごい

 全然知らない作家さんだったけど、この企画展のメインイメージになっている藤の絵が、色鉛筆で描かれたものだと知り、えっ、マジで!? これは、ひと目見なくてはいかん、と思い、観てきた。

 もう、ポスターを見てもわかるとおりで、まず目の当たりにした作品にびっくり。そして、その描き方にもびっくり。
 たぶん、普通の画家は全体を俯瞰して、バランスをみながら描き進めていくと思うんだけど、なんとこの方は、全体を方眼紙みたいに細分化しながら、端から順々に仕上げていく。絶筆の作品をみるとそれがよくわかる。

 ジーンズを描いたモノクロの作品は鉛筆の濃淡だけで、リアルな作品に仕上げている。これの描き方は、実際の写真をこれまた方眼状に細分化して、マス毎に濃度を1から9の数字で表し、1なら斜線を1本マスのなかに引く、9なら9本、当然本数が多いほどマスは濃くなり、全体として俯瞰すると、実物そっくりの絵になる。
 こんな描き方する人って他にいるの?

 自画像へのこだわりが半端ないし、略歴にはなんの記述もなかったけど、たぶん今で言うところのアスペルガー症候群の方かなと思う。

 世界の捉え方が常人には真似できないくらいに凄い。

 
 

 

5.0

うんと近づいて見て欲しい!

再びこの展覧会が見られることに感謝。鉛筆画はモノクロ写真その物。色鉛筆で描いたとは思えない美しい花々。何より好きなのは新聞紙ごと全て手書きの自画像の数々。その驚くほどの根気、そしてユーモア溢れる自画像に時間を忘れて読みふけってしまいました。

5.0

これが手描き?という超絶技巧!

前にも同じ展覧会を見ていますが、何度見てもすごい!!
手描きの細かい新聞にも圧倒されますが、なんといっても花々が本当に写真のように見えて圧倒されます。
画面に近づいてしまうと、色鉛筆とわかってしまうのですが、ちょっとはなれて印象派の絵を見るような感覚で見ると、本当に写真のようです!
帰りに色鉛筆を買った帰りたくなりました。

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出展作品・関連画像IMAGES

《無数の輝く生命に捧ぐ》(部分)2011-13 色鉛筆、紙 202.0×714.0cm

©Yamamoto Tadasu 《未知なる世界からの視点》2010 色鉛筆、紙 202.0×1022.0cm

《A PARKING SCENE No.26(A)》 1979 シルクスクリーン、紙 81.0×111.0cm

《ケシ》 2005 色鉛筆、紙 162.2×112.1cm

《コスモス》2000-07 色鉛筆・墨、紙 112.0×145.5cm

《ジーンズ》1983 鉛筆、紙 150.0×110.0

《新聞と自画像 2008.6.15中国新聞》2008 鉛筆・色鉛筆・水性ペン・墨・水彩、紙 146.0×109.1cm

《SCENE 85-8》1985 鉛筆、紙 110.0×151.0cm 東京ステーションギャラリー

《モッコウバラ》2000 色鉛筆、紙 117.0×80.5 みぞえ画廊

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