鈴木藏の志野
造化にしたがひて、四時を友とす

菊池寛実記念 智美術館

  • 開催期間:2020年12月12日(土)~2021年3月21日(日)
  • クリップ数:15 件
  • 感想・評価:4 件
鈴木藏の志野 造化にしたがひて、四時を友とす 菊池寛実記念 智美術館-1
鈴木藏の志野 造化にしたがひて、四時を友とす 菊池寛実記念 智美術館-2
鈴木藏の志野 造化にしたがひて、四時を友とす 菊池寛実記念 智美術館-3
鈴木藏の志野 造化にしたがひて、四時を友とす 菊池寛実記念 智美術館-4
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鈴木藏の志野 造化にしたがひて、四時を友とす 菊池寛実記念 智美術館-6
鈴木藏「志野茶碗」 2018年(撮影: 白井亮)
鈴木藏「志野茶碗」 2018年(撮影: 白井亮)
鈴木藏「志野香炉」 2020年(撮影: 白井亮)
鈴木藏「志野茶碗」 2017年(撮影: 白井亮)
鈴木藏「志野茶碗」 2019年(撮影: 白井亮)
鈴木藏「志野茶碗」 2017年(撮影: 白井亮)
鈴木藏の志野 造化にしたがひて、四時を友とす 菊池寛実記念 智美術館-1
鈴木藏の志野 造化にしたがひて、四時を友とす 菊池寛実記念 智美術館-1
鈴木藏の志野 造化にしたがひて、四時を友とす 菊池寛実記念 智美術館-1
鈴木藏の志野 造化にしたがひて、四時を友とす 菊池寛実記念 智美術館-1
鈴木藏の志野 造化にしたがひて、四時を友とす 菊池寛実記念 智美術館-1
鈴木藏の志野 造化にしたがひて、四時を友とす 菊池寛実記念 智美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

鈴木藏(すずきおさむ 1934年~)は、岐阜県土岐市で生まれ、郷里のやきものである「志野」に60年以上にわたって取り組み続ける、現代志野を代表する作家のひとりです。

釉薬技師だった父の下で製陶や釉薬の技術を学んだ鈴木は、20代半ばより作品制作入り志野に取り組むと、数々の陶芸展で賞を重ね、1994年には志野の重要無形文化財保持者に認定されるなど評価を高めました。

志野は、長石の白釉に、地元で採れるざんぐりとした焼け味の土を合わせることで生まれる温かみのある白や、窯の熱により引き出される鮮やかな緋色が魅力のやきものです。桃山から江戸時代初期にかけて優れた茶陶や食器が生産された後、技術が途絶えていたものが、昭和初期になり陶芸家や学者、愛好家らに注目され、研究、復興が進みました。

歪みをもった独特な形、絵付けや象嵌など装飾技法を駆使した斬新なデザインなど、当時の陶工たちの創意を伝える桃山の志野は、現在でも多くの陶芸家が目標とする存在です。

鈴木はそうした過去の優品や先達の仕事から学びつつも、単に古陶の形や制作技法を伝統として踏襲するのではなく、現代性を持った志野を生み出すことに挑み続けてきました。

その作陶姿勢を端的に示すのが、志野は焼き上がりの問題から薪窯焼成するのが最良と考えられていたのに対し、鈴木は作家として独立した1960年代当初より一貫してガス窯を導入し、新しい技術を用いて土や釉薬試験を重ね、志野の焼きを追究したことです。

長年の試行錯誤を経て改良された、独自のガス窯を用いて焼成される鈴木の志野は、作家ならではの力強い造形、味わい深い土や釉薬の調子に多彩な装飾技法が盛り込まれ、独特の存在感を放ちます。

展覧会では本展のために作り溜められた志野茶碗を中心に、花生、香炉、大型作品などの新作に一部旧作を加え、60点程の作品を紹介します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2020年12月12日(土)~2021年3月21日(日)
会場 菊池寛実記念 智美術館 Google Map
住所 東京都港区虎ノ門4-1-35
時間 11:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 ※ただし2021年1月11日は開館
2021年1月12日(火)
年末年始 12月28日~2021年1月1日
観覧料 一般 1,100円
大学生 800円
小中高生 500円
TEL03-5733-5131(代表)
URLhttps://www.musee-tomo.or.jp/

菊池寛実記念 智美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

菊池寛実記念 智美術館 菊池寛実記念 智美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

久しぶりの智美術館

以前から、「菊池寛実記念 智美術館」そのものの作りが好きでした。
仕事の事情やコロナ禍の影響でしばらく行くことができなかったのですが、開催が「志野焼」の展覧会と知り、ぜひ、行きたいと思いました。
アート作品そのものの階段を降り、地下の展示場に進みます。
ゆったりと置かれた作品には、ダイナミックさと同時に優雅ささえ感じ、展示のセンスが高く評価できます。
私の興味は、堂々とした志野の茶碗のどこで抹茶をいただくのかな?と吸い口を見ることでした。
久しぶりなので、サロン茶楓で庭を見ながらコーヒーをいただき、もう一度観たいなあと思いながら美術館を後にしました。

4.0

つち やき さいく

白い胎土に 釉をかけて焼くことで
赤みを帯びた肌が 白い釉の中から浮かび上がる
切りっとした 形でありながら やはらかさ を感じる

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん

5.0

プライベートな空間に招かれたかのような贅沢な時間

智美術館へ2回目の訪問
建物への静かなアプローチを楽しみつつ館内へ

美しいガラスの手摺の階段を歩き、展示室へ
ガラスケースなどなく、作品を全方向から楽しめる本当に素晴らしい空間
順路なども気にせず、行きつ戻りつ気になる作品に戻ったりと自由に楽しむ事ができました

また是非訪れたい美術館
あの空間で、どのような展示がみられるのかと



5.0

様々な̪̪̪志野焼を堪能しました

志野というとシンプルなお茶碗のイメージだったのですが、最初に出迎えてくれたのは燃え上がる炎のような香炉でした。如何にも志野というような、古典的なお茶碗もありましたが、とてもオシャレな感じの三角模様(?)のお茶碗が素敵でした。後で、平安朝の継色紙に想を得たお茶碗だと知りましたが、かえってモダンに感じました。オブジェのような作品もあり、志野の奥深さを感じました。
コラボ作品の書の展示も素敵で、特に熊谷守一の書が良い味を出していました。
菊池寛実記念智美術館は、ケースではなく低めのテーブルに展示してくださっているので、お茶碗の内側もじっくり拝見できて、とても嬉しいです。

THANKS!をクリックしたユーザー
シンディさん、他1人

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出展作品・関連画像IMAGES

鈴木藏「志野茶碗」 2018年(撮影: 白井亮)

鈴木藏「志野茶碗」 2018年(撮影: 白井亮)

鈴木藏「志野香炉」 2020年(撮影: 白井亮)

鈴木藏「志野茶碗」 2017年(撮影: 白井亮)

鈴木藏「志野茶碗」 2019年(撮影: 白井亮)

鈴木藏「志野茶碗」 2017年(撮影: 白井亮)

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