4.0
天才の思考
サルバドール・ダリは、スペイン・フィゲーラス出身の画家。シュルレアリスムの代表的な作家として知られる。しかし彼の作品は風景画から始まり、シュルレアリスムを経て、原子力へと突き進む。シュルレアリスムは彼の代表作にして、一時代でしかない。彼の作品は常に変わり続ける。外部の影響を受け続け、絵画が鮮やかに移り変わっていく。変わらないものは妻への愛。その思いはキャンパスの上で不変に輝く。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 309 の美術館・博物館と 610 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
スペインに生まれたサルバドール・ダリ(1904–89年)は、もっとも有名な20世紀の芸術家の一人です。1929年に彗星のようにパリの美術界に登場し、シュルレアリスムを代表する画家として活躍しますが、やがてアメリカに進出、大きな成功と人気を獲得します。
その一方で、映画や演劇、ファッションなどの異分野へも積極的に参画して、ウォルト・ディズニーやエルザ・スキャパレリなどとコラボレーションを行い、次々と著作を発表して、ジャーナリズムやメディアにも盛んに登場しました。
芸術と芸術家のあり方を変革したダリは、まさに現代美術の先駆者の一人ということができるでしょう。本展は、ガラ=サルバドール・ダリ財団(スペイン、フィゲラス)、サルバドール・ダリ美術館(アメリカ、セントピーターズバーグ)、国立ソフィア王妃芸術センター(マドリード)という世界の3つの主要なダリ・コレクションから招来される作品を中心に、国内所蔵の重要作品を加えて、約200点によって多面的なダリの世界を紹介する、日本では約10年ぶりとなる本格的な回顧展です。
会期 | 2016年9月14日(水)~2016年12月12日(月) |
---|---|
会場 | 国立新美術館 Google Map |
展示室 | 国立新美術館 企画展示室1E |
住所 | 東京都港区六本木7-22-2 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 |
火曜日 |
観覧料 | 一般 1,600円(1,400円) 高大生 1,200円(1,000円) 小中生 800円(600円)
|
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | http://salvador-dali.jp/ |
4.0
サルバドール・ダリは、スペイン・フィゲーラス出身の画家。シュルレアリスムの代表的な作家として知られる。しかし彼の作品は風景画から始まり、シュルレアリスムを経て、原子力へと突き進む。シュルレアリスムは彼の代表作にして、一時代でしかない。彼の作品は常に変わり続ける。外部の影響を受け続け、絵画が鮮やかに移り変わっていく。変わらないものは妻への愛。その思いはキャンパスの上で不変に輝く。
4.0
ダリの作品は代表的なものしか知らなかったので、沢山の作品が見られて楽しかった。「不思議の国のアリス」を描いていたとは知らず、とても印象的でした。
土曜日に観賞。10時半頃には入口は団子状態でした。
4.0
シュールリアリズムだけだないダリを知る事ができた。初期に印象派のような絵を描いていたのは意外。
ディズニーとコラボした短編映画「ディスティニー」には驚いた。
4.0
ダリの展覧会は何度足を運んだことでしょう。
展覧会のたびに大賑わいで、それは今回も同様で、入り口での入場制限もかかるほど。ダリは集客のみこめるビックネームです。
それに、ダリの絵はわかりやすい。やわらかい時計も、ひきだしのあるビーナスも、木の枝のように細く長い象の足も、わからないけれど、おなじみのモチーフ。安心してみていられるのでしょう。「わからない」けれど、これがダリだというわかりやすさ。その安心感から人が多く詰め寄せる。
本来、シュールリアリズムは現実を超えているはずだのに、すでに現実に取り込まれてしまい、消費されている。
その意味では、いまも高く評価されているダリですが、本当の再評価をすべき時期ではないかとおもうのです。
5.0
日本では10年ぶり、しかも過去最大級の回顧展。これはぜひ行かなければ!ということで観に行ってきました。
ダリというと、溶けた時計のイメージですが、本展覧会では「シュルレアリスム」作品だけでなく、ダリ初期の作品…印象派っぽいものやゴーギャンぽいもの、マティスっぽいもの、セザンヌやピカソなどキュビズムっぽいものなどなど、いわゆるダリらしくない作品もたくさん出展されています。いわゆるダリらしい作品はもちろん素晴らしいのですが、これら初期のダリらしくない作品は正直意外でしたし、その繊細な作品の出来に感動します(今回はじめて、このような作品をダリが描いていたことを知りました)。ほかにも溶けた時計をモチーフにしたアクセサリー、ダリが製作にかかわった映像作品なども展示、上映されています。
ダリ晩年の作品の一つである「チェロに残酷な攻撃を加えるベッドと二つのナイトテーブル」という作品タイトルには思わずプッと笑わせられてしまいました。
これまでもっていたダリのイメージが変わる、素晴らしい展覧会でした。
4.0
思い立ったが吉日、月曜日の夕方に入場しましたが、要は、時間がない。
幸い、混んではいませんでしたが、アンダルシアの犬。とか、いろいろ映像作品も上映されていたので、ゆっくり観たかったですね。
後半は、原子力の力に魅せられたダリが面白く、福岡市美術館所蔵の、ポルト リガトの聖母。は圧巻。
他にも、舞台美術との関わり、宝石細工など、新たな発見も。
4.0
何と言っても技術の高さは図抜けているダリ。
初期から晩年に至るまで作風は変化しても、どの作品もダリの存在感そのもので、改めてオンリーワンの才能だと感じました。
3.0
意外となかったダリの大回顧展。若き日のダリは印象派風の作品も描いていたのか!!と驚き。 大作は国内所蔵作中心なのが物足りないところですが、けっこう国内にダリの佳作があるのです☆
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都港区で開催中の展覧会