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受付や監視スタッフも白衣でお出迎え。
横尾忠則現代美術館は、現存作家の県立美術館です。年数回開催される展覧会には、横尾作品のどこを切り口にしようかと毎回苦心されていることだろうと。ここ最近は展覧会会場全体がインスタレーションの様なキュレーションで展示風景が面白いのです。ホントよく考えてあります。未熟児で生まれた横尾さんは、病気、病院とは切っても切れないご縁があり、ご自身も何かあれば病院へ駆け込み、病気を決してマイナス要因として捉えていない。3階展示室は一般外来で、蓑館長以下スタッフの診療スケジュールも掲示され、各診療科ごとに展示も分かれているのです。(蓑館長は何故か「乳腺外来」でしたわ( ´艸`))4階展示室は病棟、横尾さんをお見舞いに来たような。時々聞こえる救急車のサイレン、あれも演出だったのね。チケットは「診察券」、作品リストやキャプションは「カルテ」仕様となっており、徹底しています。ちょっと予想を超えるキュレーションに「あっ!」と驚く展覧会でした。ぜひ、その目で体験してみて。