見る、知る、学ぶ、作る
版画ワンダーランド

横須賀美術館

  • 開催期間:2019年11月16日(土)~2019年12月22日(日)
  • クリップ数:7 件
  • 感想・評価:4 件
見る、知る、学ぶ、作る 版画ワンダーランド 横須賀美術館-1
見る、知る、学ぶ、作る 版画ワンダーランド 横須賀美術館-2
見る、知る、学ぶ、作る 版画ワンダーランド 横須賀美術館-3
小原古邨《踊る狐》制作年不詳 ギャラリーそうめい堂蔵
ヴィルヘルム・ハイネ《ペリー日本遠征の石版画 久里浜上陸》1855年 横須賀市自然・人文博物館蔵
彦坂木版工房《クロワッサン》2018年 作家蔵
見る、知る、学ぶ、作る 版画ワンダーランド 横須賀美術館-1
見る、知る、学ぶ、作る 版画ワンダーランド 横須賀美術館-1
見る、知る、学ぶ、作る 版画ワンダーランド 横須賀美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

美術の授業で木版画を作ったことがある方は多いでしょう。下絵を描き、それを板に写して彫刻刀で版を作り、インクを置いて紙に刷る単色刷りの木版画はもっとも身近な版画技法の一つです。

しかし木版画以外の様々な版画がどのように作られているかを知る機会はあまり多くありません。

本展では、横須賀美術館が所蔵する版画作品と他館からの借用作品により版画の技法を紹介します。

肉筆画に対する複製という位置づけではなく、版画特有の制作過程である彫り(版製作)と摺り(印刷)に注目することで、版画表現の豊かさと多様性を改めてご覧頂きます。

また、展覧会にあわせて関連事業を開催し、版画を「見る、知る、学ぶ、作る」機会を提供することで、観覧者の理解を深めたいと考えます。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2019年11月16日(土)~2019年12月22日(日)
会場 横須賀美術館 Google Map
住所 神奈川県横須賀市鴨居4-1
時間 10:00~18:00
休館日 12月2日(月)
観覧料 一般 900円(720円)
高大生・65歳以上 700円(560円)
中学生以下 無料
  • ※( )内は20名以上の団体料金
    ※市内在住または在学の高校生は無料
    ※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と付添1名様は無料
    ※前売り券は美術館受付、横須賀芸術劇場チケットセンター(横須賀芸術劇場1階、横須賀中央駅モアーズシティ1階)で購入できます。
TEL046-845-1211
URLhttps://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/kikaku/1904.html

横須賀美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

横須賀美術館 横須賀美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

展示数、展示作品セレクト大満足、版画の多様性を実感

本展は様々な版画技法を紹介、広重、芳年等お馴染み浮世絵の名品以外にも普段観る機会の少ない近代版画名作が展示中です。織田一磨の石版、東京風景シリーズ、清宮質文のモノタイプ、木版作品がビッシリ展示。更に現代の彦坂木版工房の作品、特に旬シリーズは凄いです。肉筆の複製という認識はこの最後に設けられた展示で必ず覆されます。

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クロキネコさん、Audreyさん
  • 2
  • BY TK

5.0

色々な版画技法

学校で習った、単色刷りの木版画しか体験したことはありませんが、この展覧会では様々な版画を見ることができました。
小原古邨の本作品の隣に試刷りの作品展示があり、本作品に対する指示・書き込みがありました。また、同じ版木から刷られた、2作品が並んで展示されているものが数点あって、色合いの違いなどがよくわかりました。
幅広い違う時代の作家から色々な版画技法まで、多彩な展示で、展覧会のタイトル通りの「見る、知る、学ぶ、作る 版画ワンダーランド」でした!!
更には、所蔵作品の展示や週刊新潮の表紙の谷内六郎の原画の展示も鑑賞でき、海沿いにある美術館なので、海の風景もよく見えて、大いに楽しむことができました。

THANKS!をクリックしたユーザー
クロキネコさん、Audreyさん

4.0

横須賀美術館の「見る、知る、学ぶ、作る 版画ワールド」展等を鑑賞して来ました。

11月30日に頂いた招待券で、横須賀美術館の「見る、知る、学ぶ、作る 版画ワールド」展を鑑賞して来ました。気温は低めとの予報でしたが、風も無く青空の下では暖かくも感じ、美術館から見える海も青々していました。お昼前に着きましたが、混雑も無く、スムーズに鑑賞できました。最初のコーナーには私の好きな歌川広重と小原古邨の作品が展示され、殆ど独占してジックリと鑑賞できました。古井邨の「踊る狐」の試し刷りと本摺りの作品が比較展示され、私としての新たな発見としては、古邨の人柄、作品に対する情熱を感じ取ることができたことでした。それは、試し刷りには狐の背中と胸の部分の黒墨が残り、古邨のメモ書きがあり、「背中の黒墨は削る」、「胸の黒墨は取る」等、書かれていました。特に胸の部分は柔らかさ感を醸し出したかったのか、輪郭線もボカシてあります。作品の解説にはありませんでしたが、以前に茅ヶ崎市美術館で観た「小原古邨展」では古邨が摺師に色々と摺り方を企画・指示していたとの説明があったのを思い出し、今回の試し刷り作品もそのメモかしれないと思いました。素晴らしい作品です。

その他で興味を引いた作品は五島三子男の「Dialogue X」で、同じ草木の情景を不定形のコルクにリトグラフで描いた作品です。横から観ると、不定形な内側に丸め込まれたコルク生地に絵が描かれているのです。どの様にしてリトグラフ化したのか、不思議です。

そして、常設展では週刊新潮の表紙絵としても有名な「谷内六郎展」も鑑賞しました。今回は全ての作品で写真撮影ができました。いつ観ても、心が和む作品ばかりで、作品の横には短い文面も添えてあり、その文面に頷き、観ていて飽きません。良い作品ばかりです。

心落ち着く一日とな貴重な機会を与えて頂いたアートアジェンダに感謝致します。
また、当選できますと嬉しく思います(笑)。

5.0

版画の全てが解かる!

版画と言えば浮世絵などの木版画ぐらいしか思いつきませんでしたが、この展覧会は色々な版画の技法も知る事ができる展覧会です。
凸版(木版画)、銅版画(凹版)、リトグラフ(平版)、シルクスクリーン(孔版)と様々な技法や制作過程を知る事が出来ます。浮世絵の版木、銅版画の版、石版画の石版や道具類も一緒に展示してあり、刷り上がった作品と見比べる事が出来ます。
また、同じ版を使用しても色合いが違う作品等も展示されています。版は同じでも色が変わるだけでかなり雰囲気が変わる事に感心しました。
何より、浮世絵木版画の作品の美しさに感激しました。今まで色々な美術館で浮世絵を見て来ましたが、これ程美しく、たった今刷り上がった様な作品はありませんでした。これを見る為に来る価値はあると思います。
普段は図録は我慢して購入しないのですが、作品の美しさと多彩な技法を復習する為に図録を購入してしまいました。
版画に対する興味がより深まる展覧会でした。
初心者もそうでない方にも是非行ってもらいたい!オススメの展覧会です!

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クロキネコさん

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出展作品・関連画像IMAGES

小原古邨《踊る狐》制作年不詳 ギャラリーそうめい堂蔵

ヴィルヘルム・ハイネ《ペリー日本遠征の石版画 久里浜上陸》1855年 横須賀市自然・人文博物館蔵

彦坂木版工房《クロワッサン》2018年 作家蔵

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