4.0
楽しい展示
飄々とした素朴でチャーミングな作品が並ぶ。配色と構図がよく、デザイン的に魅力的な作品が多いと感じた。同時開催している【インプリントまちだ展2019 -田中彰 町田芹ヶ谷えごのき縁起】の展示もよかった。物語を感じる詩的な作品が多く、今後のご活躍も愉しみな作家さんだと思った。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 309 の美術館・博物館と 609 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
「山の版画家」、畦地梅太郎(あぜちうめたろう 1902-99)。自ら山を歩き、その経験から生み出した作品で、今も広い世代の人々に愛されています。1970年代中頃に移り住んだ町田市鶴川で晩年を過ごし、町田市の名誉市民ともなっています。
愛媛の農村に生まれ、16才で故郷をあとにした畦地はさまざまな仕事についたのち、版画をつくり始めました。創作版画運動の先達や仲間たちにならい、都会や故郷の風景を描いていた畦地がたどりついた主題、それが「山」でした。浅間山、石鎚山…、決して大きいとはいえない版画の画面に、大きく力強い山のすがたを描き、「山の版画家」としての評価を確立しました。
その畦地の表現を一変させたのが、「山男」の登場です。1952年の国画会秋季展で発表した「山男」の作品は、それまでの山の風景に親しんでいた人びとに驚きを与えました。素朴で温かな山男は人々の心をつかみ、「山男」は畦地作品の代名詞となっていきました。
畦地は自らの表現と造形を追求し、常に先に進もうとした版画家でした。自身が齢をかさね、時代とともに美術表現が移り変わっていくなかでも、自分自身の心をうつものを表現することに真摯にとりくみつづけました。「山男」シリーズを中心とする100点の作品を通して、畦地が「山男」を通じて伝えたかったものは何かを探ります。
会期 |
2019年7月6日(土)~2019年9月23日(月・祝)
|
---|---|
会場 | 町田市立国際版画美術館 Google Map |
展示室 | 町田市立国際版画美術館 第1企画展示室 |
住所 | 東京都町田市原町田4-28-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 |
月曜日 ※ただし7月15日、8月12日、9月16日、9月23日(月祝)は開館、翌火曜日休館 |
観覧料 | 一般 800円(600円) 大学・高校生と65歳以上 400円(300円)
|
TEL | 042-722-3111 |
URL | http://hanga-museum.jp/ |
4.0
飄々とした素朴でチャーミングな作品が並ぶ。配色と構図がよく、デザイン的に魅力的な作品が多いと感じた。同時開催している【インプリントまちだ展2019 -田中彰 町田芹ヶ谷えごのき縁起】の展示もよかった。物語を感じる詩的な作品が多く、今後のご活躍も愉しみな作家さんだと思った。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都町田市で開催中の展覧会