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色
見たことがある作品が多かったが、綺麗な色の対比が素晴らしい展覧会だった。東山魁夷の青は知っていたが、奥田元宋の赤は初めて認識した。
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東山魁夷(ひがしやまかいい)の青、奥田元宋(おくだげんそう)の赤―。ある特定の色が画家の名と結び付けられ、代名詞のように語られることがあります。
絵画の中の色は、作品のイメージや画家本人の世界観を伝えるうえで、重要な役割を担っているといえるでしょう。
このたび山種美術館では、近代・現代の日本画から印象的に色が表された作品を取り上げ、画家と色の密接な関わりをひもとく展覧会を開催します。
明治時代に入り、日本は様々な分野で西洋の影響を受けましたが、絵画の色も例外ではありませんでした。
元来、日本美術の伝統的な絵具は、群青は藍銅鉱(らんどうこう)、白は胡粉などに見られるように、鉱石や貝殻をはじめとする天然素材が主に用いられてきました。そのため、表現できる色数も限られていましたが、近代以降、多彩な合成顔料の流入や、新たな人造の岩絵具が開発されたことなどにより、色の種類が増加していきます。
このような画材の広がりは、日本画家に刺激と表現の多様化をもたらしました。
画家たちの間では新たに開発・輸入された合成絵具や西洋の色彩学などを取り入れて制作を試みる者がいる一方で、天然岩絵具を中心とした伝統的な彩色表現が日本画の神髄とみなす者もおり、それぞれが日本画ならではの色の可能性を追求しながら、バリエーション豊かな作品を生み出しています。
本展では、《年暮る》で雪降る京都を青色で静謐に表した魁夷、《奥入瀬(秋)》で紅葉した奥入瀬渓流を赤色で鮮麗に描いた元宋をはじめ、竹内栖鳳(たけうちせいほう)、奥村土牛(おくむらとぎゅう)など色を効果的に取り入れた日本画家の作品を約50点展示します。
画家が自らの芸術を創造するため、どのような色を制作に活かしたのか、それぞれの言葉や、社会的背景などを踏まえながら、色を通じて見えてくる画家たちの軌跡を紹介します。
会期 |
2019年11月2日(土)~2019年12月22日(日)
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会場 | 山種美術館 Google Map |
住所 | 東京都渋谷区広尾3-12-36 |
時間 |
10:00~17:00
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休館日 |
月曜日 12月23日~1月2日は展示替と年末年始休館 ※但し、11月4日(月)は開館、11月5日(火)は休館 |
観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 大高生 900円(800円) 中学生以下 無料
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | http://www.yamatane-museum.jp/exh/2019/kaii-genso.html |
◆ 講演会「絶対色感(ぜったいしきかん)」
講師:宮廻正明氏(日本画家、東京藝術大学 名誉教授・特任教授、日本美術院 同人・業務執行理事、文化財保護・芸術研究助成財団 理事長)
日時: 2019年11月17日(日) 14:00~15:30
◆ ギャラリートーク
2019年11月6日、13日、20日の各水曜日
3.0
見たことがある作品が多かったが、綺麗な色の対比が素晴らしい展覧会だった。東山魁夷の青は知っていたが、奥田元宋の赤は初めて認識した。
4.0
赤、青、緑、黄、黒、白など、色ごとに作品がずらりと並び、岩絵具や金銀箔の展示やそれぞれ色の作り方も解説されていて、日本画の勉強になる美術展でした。屏風以外の作品もかなり近くで拝見でき、絵肌や質感や多彩さが新鮮でした。タイトルになっている東山魁夷の何層にも重なった岩絵の具の質感と色、奥田元宋の大作は秋いっぱいの渓谷の中に自分がたたずんでいるようでした。
今回はすべて写真撮影不可でした。
4.0
東山魁夷の ”年暮る” を初めて鑑賞
山種美術館には何度も訪れているのですが、展示の時期には合わせられませんでした。
元宋と魁夷だけと思っていましたが沢山の画家達の作品が岩絵具の色別に展示されていました。
残念ながら、今回は撮影できる作品はありません。
5.0
総展示数51点、青緑赤黄黒白銀金と章だてし、展示していて、展示が美しい。魁偉作品魁偉作品6元宋作品4点。この他イチオシは青-橋本明治、小野竹喬、緑-石井林響、近藤弘明、黒-守屋多々志、銀-田渕俊夫、金-小林古径作品です。
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