太田喜二郎と藤井厚二
-日本の光を追い求めた画家と建築家

目黒区美術館

  • 開催期間:2019年7月13日(土)~2019年9月8日(日)
  • クリップ数:10 件
  • 感想・評価:3 件
太田喜二郎と藤井厚二 -日本の光を追い求めた画家と建築家 目黒区美術館-1
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太田喜二郎《赤い日傘》1912年 新潟大学蔵 写真:辻 美津夫
藤井厚二《聴竹居》重要文化財 1928年 写真:古川泰造 写真提供:竹中工務店
太田喜二郎《サン・ピエール寺(夕陽)》 1910-11 年 姫路市立美術館蔵
太田喜二郎《樹陰》1911 年 京都市美術館蔵
太田喜二郎《夏の昼》1919 年 京都市美術館蔵
《太田邸模型》2019年 制作:二星大暉 協力:松隈洋研究室 京都工芸繊維大学 撮影:市川靖史
藤井厚二《太田邸新画室(アトリエ)》 1924年竣工 1931年増改築 写真:古川泰造/写真提供:竹中工務店
太田喜二郎と藤井厚二 -日本の光を追い求めた画家と建築家 目黒区美術館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

京都を代表する洋画家 太田喜二郎(おおたきじろう 1883~1951)は、東京美術学校卒業後、師 黒田清輝の勧めでベルギーに留学し、帰国後は、 点描表現で農村風景を描いた明るい洋画で注目を集めたことが知られています。

点描表現や印象派を日本にもたらした画家として、紹介、研究されてきましたが、1917 年頃より、点描を棄て平明な洋画へと画風を変貌させて以後のことについては、従来、十分な研究がされてきたとはいえませんでした。

しかし、近年、太田の幅広い人間関係を評価し、太田と他分野との深い関係の研究が進められています。

2017年には、太田と京都帝国大学の考古学者 濱田耕作の関係を取り上げた京都文化博物館による「京都の画家と考古学—太田喜二郎と濱田耕作—」展が開催されました。

そのほか、東洋史学者の内藤湖南や羽田 亨など、大正期の太田がさまざまな研究者と密接な交流を持っていたことが徐々に紐解かれています。

さらに京都帝国大学工学部講師として建築学科で太田がデッサンを教えていたことにより武田五一や藤井厚二(ふじいこうじ 1888~1938) などの建築家とも親しい関係にあったことが明らかになってきました。

大正期、京都に建築された《太田邸》(1924 年竣工)は、藤井の設計によるもので、北側採光をうまく取り入れたアトリエを持つモダンな住宅です。

この太田家の設計に関する藤井のスケッチや、藤井との交流の様子を示す絵巻物・書簡などの所在が確認されるなど、京都文化博物館の研究チームによる調査が進んでいます。

広島県福山市に生まれた藤井は、東京帝国大学の建築科を卒業後、竹中工務店を経て京都帝国大学建築学科に着任します。

海外視察の時に見聞した西洋の様式と日本の気候風土を融合させた環境工学を研究し、「日本の住宅」を追求しました。

その究極が、何度も実験を繰り返した京都大山崎にある自邸《聴竹居》(重要文化財)です。日本の住宅にモダンな要素が加わった上に、構成が斬新なこの自邸は、自然の環境をとりこんだ空間として、近年話題になっている建築です。

本展は、太田研究を進めている京都文化博物館と、収集方針の一つに日本人美術家の滞欧米作をあげ、太田の滞ベルギー作品を収集し、さらに建築やデザインに関する展覧会を積極的に開催している目黒区美術館との共同研究により開催します。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2019年7月13日(土)~2019年9月8日(日)
会場 目黒区美術館 Google Map
住所 東京都目黒区目黒2-4-36
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 
7月16日(火)、8月13日(火)
※ただし、7月15日(月・祝)、8月12日(月・休)は開館
観覧料 一般 1,000円(800円)
大高生・65歳以上 800円(600円)
小中生以下 無料
  • ※( )内は20名以上の団体料金
    ※障がい者のある方とその付添の方1名は無料
    ※目黒区内在住、在勤、在学の方は、受付で証明書類の提示で団体料金
    ※各種割引の併用はできません。
TEL03-3714-1201
URLhttps://mmat.jp/exhibition/archive/2019/20190713-64.html

目黒区美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

目黒区美術館 目黒区美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

行ってきました

齋藤芽生と初めて対面したのは、2009年に国立新美術館で開催された「アーティストファイル2009」だったと記憶している。ただその会場でこのアーティストの作品に心が大きく揺さぶられた記憶がない。しかし、その後この展覧会の図録を見返していくうちに、あの世界に引き摺り込まれていたのだ。その時は「花輪其の六・名前のない町」などの花輪をモチーフにした作品がとても印象的だったことをよく覚えている。そして、その後刊行されていた“徒花図鑑”は、地元の本屋で取り寄せて購入したことを覚えている。まるで、見てはいけないものを見るような思いでその画集と対峙したはずである。ただその後なかなかこのアーティストの展覧会を訪問することができず、年頭にこの開催を知った時には“何をおいてもこれだけは行かねばならぬ!”と云う強い決心を抱いたのである。
今回は“徒花図鑑”の作品が多く展示されており、オリジナルが持つ迫力にまたまた引き込まれていた。中でも「間男蔓」は不気味さとエロティックさが同時進行しているように思えた。この表現は齋藤しか創り出すことのできないものであろう。
このような男女のドロドロした人間関係をそれなりに美しく表現するのと同時に“徒花園”の「毛玉鶏頭」のようについニヤッとしてしまう作品を創り出せるのもこのアーティストの魅力である。“毒花図鑑”の「フタマタカキツバタ」や「ザンゲーノ・ワルーゴ・ザンシタ」などは私の好みに完全合致して、作品に見入ると同時についニヤニヤしてしまっていた。絵画の展覧会で私がこのような心境になるのは非常に珍しい。特に後者の“わるうござんした”の区切り方が絶妙で、この点にも心が大きく動かされてしまった。また「恋消葛」の前では、遠い昔のあまり蘇ってほしくはない思い出が走馬灯のように私の中に浮かんできてしまったのだ。その結果、次の作品にのめり込むまで少々落ち込んでしまっていた。
1995年の“日本花色考 二十四の図案 二十四の読解”は、初対面作品だった。この作品で初めて齋藤芽生が女性であることを知ったのだ。かなり長い間ファンを自認しておきながら、アーティストの性別をまったく知らなかったことに我ながら驚いている。さてその“日本花色考 二十四の図案 二十四の読解”で気になったのは「荒波ホテル」、「汁を洩らす」と「燕三条」の3点である。前者の2作品は齋… Read More

4.0

太田喜二郎の人生ですね。

土曜日昼過ぎに入館、講演会があったようですが会場は満席となっていました。
おかげで快適に作品はみれました。
第一章は太田さんの留学前からベルギー留学、帰国後、点描手法をやめた後の
流れです。帰国後の点描で日本の農村を描く絵はとても良かったと
思いました。あとはベルギー留学時代の夏の朝(花摘図)かな。
第二章は建築家の藤井厚二さんが太田邸を設計、交流する章です。
第三章は藤井さんにスポットを当てた章です。西洋技術を取り入れて
日本家屋に生かしたところが当時としてはすごいところです。昼光利用や
当時にクールチューブの考えたがあったとは驚きでした。

THANKS!をクリックしたユーザー
Audreyさん

4.0

太田喜二郎を知ることで出来て良かったです。

太田喜二郎、良かったです。

初めての作家でしたが、光鮮やかな点描で梅雨空もスッキリ!
結構距離をとって見ると更に明るさが際立って良いですね。
変な言い方ですが、日本人好みの作風だと思います。
ガラスケースが入っていない作品も多く、かなり近くで鑑賞出来るので
単眼鏡も必要なく存分に楽しめました。

続いての藤井厚二も光溢れる和モダン建築で、写真や模型だけでなく
VRを利用して建物内を散策出来て面白いです。

1階奥の目黒区美術館蔵の作品一点のみ写真撮影可能です。
土曜昼間でかなり空いていて快適な鑑賞環境です。
良い展示でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
Audreyさん

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出展作品・関連画像IMAGES

太田喜二郎《赤い日傘》1912年 新潟大学蔵 写真:辻 美津夫

藤井厚二《聴竹居》重要文化財 1928年 写真:古川泰造 写真提供:竹中工務店

太田喜二郎《サン・ピエール寺(夕陽)》 1910-11 年 姫路市立美術館蔵

太田喜二郎《樹陰》1911 年 京都市美術館蔵

太田喜二郎《夏の昼》1919 年 京都市美術館蔵

《太田邸模型》2019年 制作:二星大暉 協力:松隈洋研究室 京都工芸繊維大学 撮影:市川靖史

藤井厚二《太田邸新画室(アトリエ)》 1924年竣工 1931年増改築 写真:古川泰造/写真提供:竹中工務店

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