5.0
ロケンロール
好きな画家であるだけに、たくさん見てきたが、なかなかの選球眼で展示されている。
サントリーは展示スペース、照度などがここちよいのでストレスがなくてよい。
娘の作品あり。これがまた素晴らしい。
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河鍋暁斎(かわなべきょうさい 1831~89)は天保2年(1831)、下総国古河(現・茨城県古河市)に生まれました。
数え2歳のときに家族とともに江戸に出て、7歳で浮世絵師・歌川国芳のもとで絵を学び始めます。その後、駿河台狩野派の前村洞和(?~1841)や、洞和の師・狩野洞白陳信(?~1851)に入門し、独立後は「狂斎」と号し、戯画などで人気を博しました。
そして、明治3年(1870)40歳のとき、書画会で描いた作品が貴顕を嘲弄したなどとして投獄され、以後、号を「暁斎」と改めました。
この筆禍事件や明治政府を茶化したような風刺画によって、暁斎は「反骨の人」というイメージで語られるようになります。もちろん、38歳で明治維新を迎えた暁斎が、当時の江戸っ子たちと同様、新しい政府や急速な近代化に対して複雑な思いを抱いていたことは想像に難くありません。しかし、これらの行動の根底にあったのは政府に対する強い反発ではなく、あくまでも、慣れ親しんだ江戸文化への思慕であったと考えられます。
江戸幕府の終焉とともに狩野派は衰退していきますが、暁斎は生涯、狩野派絵師としての自負を持ち続けました。暁斎の高い絵画技術と画題に対する深い理解は、日々の修練と古画の学習を画業の基礎とした狩野派の精神に支えられたものでした。
たとえば、晩年に日課として制作していた観音図や、先人たちの作品を丹念に写した縮図などからは、作品と真摯に向かい合った暁斎の姿がうかがえます。
本展では「狩野派絵師」としての活動と「古画学習」を大きな軸としながら、幕末・明治の動乱期に独自の道を切り開いた暁斎の足跡を展望します。
会期 |
2019年2月6日(水)~2019年3月31日(日)
|
---|---|
会場 | サントリー美術館 Google Map |
住所 | 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 |
火曜日 ※3月26日は18時まで開館 ※shop×cafeは会期中無休 |
観覧料 | 一般 1,300円(1,100円) 大学・高校生 1,000円(800円)
|
TEL | 03-3479-8600 |
URL | https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2019_1/ |
◆ フレンドリートーク
開催日:毎週土曜日
2/9、2/16、2/23、3/2、3/9、3/16、3/23、3/30
開催時間:11:00~、13:00~、15:00~
(各回 約20分)
会場:サントリー美術館 1階レクチャールーム
詳細はこちら
◆ 見どころトーク
開催日:2/17(日)、3/17(日)
開催時間:11:00~、14:00~(各回 約30分)
会場:サントリー美術館 6階ホール
詳細はこちら
◆ 体験型ミニレクチャー
「はじめてひらく 美のとびら」
シリーズ:掛軸の巻
開催日:2/10(日)、2/22(金)、
3/3(日)、3/10(日)、3/24(日)
開催時間:11:00~、13:00~、15:00~
(各回 約30分)
会場:サントリー美術館 6階ホール
詳細はこちら
◆ 学芸員によるギャラリートーク
開催日:2/22(金)
開催時間:18:30~19:30
会場:サントリー美術館 展示室
詳細はこちら
5.0
好きな画家であるだけに、たくさん見てきたが、なかなかの選球眼で展示されている。
サントリーは展示スペース、照度などがここちよいのでストレスがなくてよい。
娘の作品あり。これがまた素晴らしい。
4.0
河鍋暁斎、なかなか良かったです。
初週金曜夜間とメンバーズ内覧で2回鑑賞。
金曜夜間はそこそこ賑わっていました。
それにしても暁斎は作風が多彩すぎて、複数絵師の展覧会に来ているようです。
古画も狩野派も応挙はんも何でも描けちゃったんですね。
東博所蔵品も出品されていますがサントリー美術館の少し手狭なスペースだと
大きさも見た目も全く感じ方が違って面白いですね。
無惨絵を描いた《処刑場跡描絵羽織》も最高クール!
今回の展示替えは結構シンプルで2/18までに1回と3/13以降に1回訪問すれば
場面替えを除いて出品作品をほぼ網羅出来ます。
お近くの北斎は大混雑のようなのでネクストブレイク先物買いの暁斎はいかがでしょうか。
5.0
ぎょうさい ではなく きょうさい と読むらしい。
百鬼夜行とか ユーレイの絵の人、というイメージだったけれど、狩野派のしんがりに位置する方で ”一生稽古” の落款を使うほど 稽古研究を怠らなかった方らしい。
”その手にかけぬものなし” という副題が示すとおり確かな技術の持ち主であり、同時にカタにはまらないユニークな視点を持つ方であった。
・最初の3枚で 暁斎の技術を見せてくれる。水墨、着色、そして楊柳観音。すごいです。
そして、端正な作品も多い展示、暁斎=妖怪ごちゃごちゃという先入観を恥じる。
・その”ごちゃごちゃ”が 発揮されてるのが 書画会図。大変な人気絵師であった暁斎、各方面からさまざまな注文が引きも切らず、そのてんてこ舞いの様子が描かれていてユーモラス!
・大英博物館やイスラエル・ゴールドマン・コレクションといった在ロンドンのものがたくさん来ていた! 明治のお雇い外国人 ジョサイア・コンドル が 暁斎に傾倒し弟子入りしたそうだが、その関係だろうか? コンドルは東大本郷に銅像があったな ...
・動物を擬人化した作品も多く、なかでも蛙を好んで描いたらしい。蛙がヘビをとっちめてたり、学校で学んでいたり ...
ローベルの Frog and Tod って 暁斎由来?なんてちょっと空想しちゃったりした。ああいう雰囲気 ...
・最終展示室には、頼まれて描いた芝居の看板とか、湯島天神に奉納した衝立とか。
笹乃雪の欄間図もあった。息子さんや娘さんも絵師だったらしい。
3月6日からは、虎屋さんがお持ちの風神雷神図も出るらしい!
楽しみ!
5.0
暁斎づくし!!
以前の渋谷の展覧会とはまたちょっと違った形で、日本画家としての暁斎という視点なので、狩野派としての基礎があるからこその、あの
素晴らしい画力があるのだ!ということを改めて思い知らされる展覧会でした。
暁翠さんのものもあるので、先日までの八王子の展覧会で暁翠さんのファンになった方にも楽しめるかと!!
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