吉村芳生 超絶技巧を超えて

東京ステーションギャラリー

  • 開催期間:2018年11月23日(金・祝)~2019年1月20日(日)
  • クリップ数:19 件
  • 感想・評価:4 件
吉村芳生 超絶技巧を超えて 東京ステーションギャラリー-1
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《新聞と自画像2008.10.8 毎日新聞》2008年、個人蔵
《ドローイング 金網》(部分)1977年、個人蔵
《ジーンズ》1983年、個人蔵
《SCENE 85-8》1985年、東京ステーションギャラリー
《バラ》2004年、みぞえ画廊
《無数の輝く生命に捧ぐ》2011-13年、個人蔵
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

現代アート界の異色の画家・吉村芳生の全貌を62件600点以上の作品により3部構成で紹介します。

日常生活の中で目にするありふれた風景をモノトーンのドローイングや版画で表現した初期の作品群、色鉛筆を駆使してさまざまな花を描いた後期の作品群、そして生涯を通じて描き続けた自画像の数々。

膨大な時間を費やして制作された吉村の驚くべき作品群は、写実も超絶技巧も超越し、描くこと、表現することの意味を問い直します。

本展は、中国・ 四国地方以外の美術館では初めて開催される吉村芳生の個展となります。

◆超絶技巧? それとも?
新聞紙の上に鉛筆で描かれた自画像(ご紹介画像1枚目)。よく見ると、じつは新聞紙そのものが、鉛筆で一字一字描かれている!吉村芳生の代名詞とも言うべき〈新聞と自画像〉シリーズです。花や風景をテーマにした作品でも、吉村の緻密な描写は一貫しています。一見すると、徹底的に対象に肉迫する超絶技巧の写実主義かと思えますが、吉村の作品は、単純に対象を熟視して描かれたわけではありません。超絶技巧を超える制作のヒミツとは。ぜひ会場で発見してください。

◆講演会「吉村芳生との出会い、その後」
12月15日(土) 19:00~20:30(18:30開場)
講師:山下裕二(明治学院大学教授)
会場:東京ステーションギャラリー 2階展示室
定員:70名/参加無料/事前申込制
申込方法:11月23日(金・祝)以降の開館時間中に東京ステーションギャラリーまでお電話(03-3212-2485)でお申込みください。
※閉館後の実施のため展覧会は観覧できません。
※1回のお申込みにつき2名まで
※定員になり次第受付終了

◆ギャラリートーク[担当学芸員による解説]
12月7日(金)、12月21日(金)
17:00~(約30分) 3階展示室集合
参加無料(要別途入館料)/事前申込不要
※混雑時には中止することがあります。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2018年11月23日(金・祝)~2019年1月20日(日)
会場 東京ステーションギャラリー Google Map
住所 東京都千代田区丸の内1-9-1
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
  • ※金曜日は、20:00まで(最終入場時間 19:30)
休館日 月曜日 
12月25日(火)、12月29日(土)~1月1日(火・祝)
※12月24日、1月14日は開館
観覧料 一般 900円(700円)
高校・大学生 700円(500円)
中学生以下 無料
  • ※( )内は前売料金(9/22~11/22販売)
    ※20名以上の団体は、一般 800円、高校・大学生 600円
    ※障がい者手帳等持参の方は100円引き(介添者1名は無料)
TEL03-3212-2485
URLhttp://www.ejrcf.or.jp/gallery
割引券http://www.ejrcf.or.jp/gallery/campaign.html

東京ステーションギャラリーの情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

こだわりのかたまり

惜しくも亡くなられた現代アート界の奇才。
独自の技法と手で描くことへのこだわりが詰まっています。
没後、さらに評価が高まるであろう画家の見応え十分な回顧展でした。

5.0

私的には今年度ベストワン

鉛筆で濃淡、陰影、ボケも写真さながらに描かれた作品です。細かくて、気の遠くなるような根気を要する作業工程を知り驚き、作品を見ては感嘆の声が漏れてしまいました。
正直、作者はこの作業を苦に思わなかったのか?むしろ感情は無く淡々と作業をこなす機械のよう?と思わずにいられませんが、藤の花を見た時何か大きなものに包まれたような感覚にとらわれ、それが作者の優しさだと気付きました。絶筆となったコスモスには、積み重ねる作業を目の当たりにして、そこに確かに作業する作者の息遣いを感じました。この2作品には衝撃を感じ、しばし足が止まってしまうほどでした。

作品の音声ガイドは機械音声でイントネーションが悪く、結局作品脇にある説明を見た方がわかりやすいです。しかしそれも私の頭が悪いのか、作業工程を説明した一文が長く、文字だけ追っても分かりにくい、工程の一部分の展示を見てようやく理解できました。

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Audreyさん

4.0

「本物そっくり」どころではありません

「超絶技巧を超えて」って、どういうこっちゃ。
と思いつつ、東京ステーションギャラリーへ。
吉村芳生のことは、色鉛筆で細密な花の絵を描く画家、くらいの知識しか持ち合わせがなかったのですが、この展覧会でそんな浅い認識はぶっとびます。
確かに、色鉛筆による花の大作は圧倒的ですが、それよりもまずこの画家の執拗さに打ちのめされます。
鉛筆で細かに描く「風景」や「ジーンズ」、「新聞」。そして一年間毎日の新聞紙に描き続けた「自画像」。執拗で、なおかつ丹念で、気が遠くなる。写真を引き伸ばして、これを方眼紙のように細かくマス目に区切って、これを丹念にうつしとって行く。この手法、画家自身は、「誰にでもできる」と言いますが、ほかに誰がこんなことをするでしょうか。会場で配布されている「ジーンズ」制作の資料を見れば、一目瞭然。気が遠くなります。
その作品は「描かれたもの」もさることながら、「いかにして描いたか」、「なぜこの手法を選んだのか」、そして「なぜここまで執拗なのか」を考えずにはいられません。「うまい」とか、「本物そっくり」なんてレベルの話ではなく、なるほど確かにこれは技巧を超えている。昨今はやりの「超絶技巧」を展覧会の売り文句にしたかと思っていましたが、ところがどっこい掛け値なしに超えていたのでした。

THANKS!をクリックしたユーザー
内線38さん

5.0

前人未到空前絶後吉村芳生

吉村芳生展、ヤバかったです。

これ本当に何かのきっかけで大人気の展覧会になる可能性を秘めています。
普段美術にあまり興味のない人にも凄さが伝わるんじゃないでしょうか。
去年の怖い絵展みたいに。

故人に対して失礼かも知れませんが、頭おかしいですね、吉村芳生。もちろん良い意味で。
2階の広い会場なんて中心にいると植物か何かの写真展に来ているような感覚です。
毎日自画像新聞とかもクレイジーが過ぎる。
是非実物を遠くから近くから観て欲しいですね。

会期始まったばかりなのでまだまだ空いています。
超絶技巧展の混雑ぶりを見るに本展の空恐ろしさを感じます。
断然オススメです、お早めにどうぞ。
ブッ飛びます。

THANKS!をクリックしたユーザー
内線38さん

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出展作品・関連画像IMAGES

《新聞と自画像2008.10.8 毎日新聞》2008年、個人蔵

《ドローイング 金網》(部分)1977年、個人蔵

《ジーンズ》1983年、個人蔵

《SCENE 85-8》1985年、東京ステーションギャラリー

《バラ》2004年、みぞえ画廊

《無数の輝く生命に捧ぐ》2011-13年、個人蔵

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