生誕140年 吉田博展

SOMPO美術館

  • 開催期間:2017年7月8日(土)~2017年8月27日(日)
  • クリップ数:15 件
  • 感想・評価:5 件
生誕140年 吉田博展 SOMPO美術館-1
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《ケンジントン宮殿の中にある執務室のダイアナ妃》 イギリスの王室雑誌『Majesty』1987年より 写真提供:吉田司
《冬木立》 明治27‐32(1894‐99)年 水彩 横浜美術館蔵
《雲叡深秋》 明治31(1898)年 油彩 福岡市美術館蔵
《チューリンガムの黄昏》 明治38(1905)年 油彩 福岡市美術館蔵
《ヴェニスの運河》 明治39(1906)年 油彩 個人蔵
《堀切寺》 明治40(1907)年頃 油彩 福岡市美術館蔵
《穂高山》 大正期 油彩 個人蔵
《日本アルプス十二題 劔山の朝》 大正15(1926)年 木版 個人蔵
《瀬戸内海集 帆船 朝》 大正15(1926)年 木版 個人蔵
《印度と東南アジア タジマハルの庭》 昭和6(1931)年 木版 個人蔵
《印度と東南アジア フワテプールシクリ》 昭和6(1931)年 木版 個人蔵
《溶鉱炉》 昭和19(1944)年 油彩 福岡市美術館蔵
《初秋》 昭和22(1947)年 油彩 個人蔵
生誕140年 吉田博展 SOMPO美術館-1
生誕140年 吉田博展 SOMPO美術館-1
生誕140年 吉田博展 SOMPO美術館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

明治、大正、昭和にかけて風景画の第一人者として活躍し、ダイアナ妃や精神医学者フロイトも魅了した画家 吉田博(1876‐1950)の生誕140年を記念する回顧展です。

福岡県久留米市に生まれた吉田博は、10代半ばで画才を見込まれ、上京して小山正太郎の洋画塾不同舎に入門します。仲間から「絵の鬼」と呼ばれるほど鍛錬を積み、1899年アメリカに渡り数々の作品展を開催、水彩画の技術と質の高さが絶賛されます。

その後も欧米を中心に渡航を重ね、国内はもとより世界各地の風景に取材した油彩画や木版画を発表、太平洋画会と官展を舞台に活動を続けました。

自然美をうたい多彩な風景を描いた吉田博は、毎年のように日本アルプスの山々に登るなど、とりわけ高山を愛し題材とする山岳画家としても知られています。制作全体を貫く、自然への真摯な眼差しと確かな技量に支えられた叙情豊かな作品は、国内外の多くの人々を魅了し、日本近代絵画史に大きな足跡を残しました。

本展では、水彩、油彩、木版へと媒体を展開させていった初期から晩年までの作品から200余点を厳選し、吉田博の全貌とその魅力に迫ります。

※会期中に一部展示替えあり
【前期】7月8日~7月30日
【後期】8月1日~8月27日

開催概要EVENT DETAILS

会期 2017年7月8日(土)~2017年8月27日(日)
会場 SOMPO美術館 Google Map
住所 東京都新宿区西新宿1丁目26-1
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 
(ただし7月17日は開館)
観覧料 一般 1,200円(1,000円)
大学・高校生 800円(650円)
65歳以上 1,000円
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
  • ※2回目以降は有料半券提示で
    一般 800円
    大学・高校生 500円
    ※中学生以下無料
    ※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をご提示のご本人とその付添いの方1名は無料、被爆者健康手帳をご提示の方はご本人のみ無料
TEL050-5541-8600 (ハローダイヤル:美術館利用案内)
URLhttp://www.sjnk-museum.org/program/expect/4778.html

SOMPO美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

SOMPO美術館 SOMPO美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

空気感が伝わって来る版画

去年の千葉市美術館での展示にて、前期作品に深い感銘を受け、後期も見逃せないと新宿で鑑賞しました。版画のみならず水彩や油彩も、大変に豊かで美しい表現に満足度は高いです。一年を経て、今回の展示の大変な混雑ぶりにも驚き、とても嬉しくなりました。

5.0

『吉田博展』を鑑賞して来ました!

13日に「吉田博展」を鑑賞して来ました。
1階のエレベータ前には開館前から20人程の列ができていました。テレビの宣伝効果が表れている様です。また、夏休みの宿題にするのか、親子連れもあちらこちらに。

私は昨年、千葉市美術館まで足を運んで鑑賞していましたが、展示数が多く、展示替えのため、初めて目の前にする作品もありました。「妥協を許さない反骨精神」を持ち、水彩、油彩、版画と実に多才で、伝統的な浮世絵の木版画技術と西洋画の視点を独自に融和させ、写実性と叙情性を描写するのが上手い画家です。

中でも、『雲井櫻』の大きな版画の前では、「え、これも版画なの」と思わず、声を上げる人が多く、私も見知らぬ方と顔を見合わせて驚嘆しました。大きな版画は絵具の浸透で紙が微妙に縮小するので、難しいとのことです。桜の花びらも霞んだ雲から覗く月の明かりは、とても木版画とは思えないほど、写実的で精緻な観察が成された作品と思いました。

また、あのダイアナ妃も購入した帆船の版画は実に見事です。朝、夕陽、夜の場面で、単に色を替えて刷るだけではなく、微妙なぼかしを施し、時間や気候の変化を表しています。ダイアナ妃の書斎の写真も展示されています。

やはり、独自の画風に到達した画家の絵は凄まじい訴求効果があり、いつまでも愛され続けるのですね。また改めて感動しました。

42階のフロアからはスカイツリーも東京タワーも同じ窓から眺望できますよ。
来年は美術館移転のため、この眺望は観れなくなるのでは。

5.0

大満足!

メジャーな美術館にチラシおいてなかったし、ネットの美術展情報でたまたま知って行ってみて平日なのに、人いっぱいで驚き、そしてその展示数とレベルの高さに驚きでした。なんで今まで知らなかったんだろう。ダイアナ妃やフロイトも魅了したということは「心休まり系」なんだろうということでみていくと、出店数の多さ、自摺りの同版での朝昼晩と色変えた連作がなんとも見事でした。もう一度行きたい。連作は私の精神状態から「夜」がなんとも素敵。スフィンクスの上で瞬く星だったり、神楽坂の光が反射してる道だったり、版画でこんなに光が表現できるんだーって本当に感動しました。陽明門に至っては90工程摺ったって。。。 浮世絵なんかよりもっとすごいの作ってやるって言った人だから本当にすごい方です。あとこの方は、登山家でもあるので山の目線が高いのと形がすごくきれいだと思いました。大満足でした。

4.0

圧巻!! 多彩なアーティスト エピソードとともに

損保ジャパン東郷清治美術館の「吉田博展」に行ってきた。昨年2016年は吉田博の生誕140年だったそうで、どこかの番組で吉田博が取り上げられていのを見た。今年初め頃?「日曜美術館」でも見た。紹介された展覧会は、1996年に福岡市美術館他で開催された展覧会以来、20年ぶり二度目の回顧展で、出品点数は200-250点余り(展示替えあり)。前回展の二倍以上だという。情報ではこの出身地の久留米から各地巡回すると、2017年夏には新宿損保ジャパンへとなっていたため、これは何としても見に行かなくては、と、ずっと先の巡回期日を記憶したのだ。

明治期、日本の伝統的木版画が危機的状況に至る中、一方で開花した新版画の流れ。川瀬巴水、土屋光逸、吉田博らの作品は、とても魅力的で、私は大好きなのだ。いつか欲しいもの…などと思いながらも、夢のまた夢…、せめてとても高価い画集を、書店や図書館で見ている私なのだ。特別にアートファンでなくても、川瀬巴水は「スティーブ・ジョブスに愛された版画家」、そして吉田博は「ダイアナ妃に愛された版画家」、としての情報は持っているだろう。ダイアナ妃ばかりではなく、心理学者のフロイトや、他多くの著名人が彼の作品のファンであるらしい。日本のアーティストは多くがそうなのかもしれないが、吉田博の作品もまた、国内より海外での評価が高く、知名度もあるようだ。

「新版画」で認識していた彼が、実は洋画の水彩画からスタートして油彩をマスターし、版画を手がけたのは40代の終わりになってからで、しかも版画を始めてからも並行して水彩、油彩の絵を描いている、ということを件のTV番組で知った。後半生の約20年間に制作された250種ほどもの版画作品が、多くの美術館に収蔵されていること、さらにダイアナ妃のニュースなどが、版画家・吉田博の印象を強くしているのだろう。件の番組で彼の油彩や水彩をで目にし、その素晴らしさにとても驚いてしまった(そういえばトーハクでも彼の油彩画《精華》を見たがこちらは、単に個人的趣味の問題だが、技量はともかく、こちらは余り感動はなかった。トーハクさん、もっと違うのお願いします。)。

この展覧会の展示は、テーマや油彩画・水彩画・木版画のジャンル分けなどがなく、基本的に画業を時間で追った展示となっている。同時期に異なる3つの技法を用いて風景を描いていいて、それを見比べ… Read More

5.0

物凄い展示量!

全国4ヶ所を廻って、やっと東京に来た展覧会。
展示数前期だけで、181点、うち、前期だけが66点もあります。
美術史の知識として、フランス洋行組の黒田清輝らがもてはやされ、「白馬会」がブームとなったのを敵視して、「太平洋画会」をつくり、アメリカと繋がりを持つグループの代表を勤めた吉田博、「ヴェニスの運河」は、夏目漱石の「三四郎」にも、取り上げられている。
水彩画から入って、油彩画にも、木版画にも挑戦して成功を収めた吉田だが、初期の画風、靄や霞のかかった風景を好んだことは、木版画にも、また、この人の好んだ登山での山岳画にも活かされている。
また、あちこち外遊して、インドや中国朝鮮に、更に、陸軍の従軍画家としてまた中国に赴くなど精力的な活動は素晴らしい。

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出展作品・関連画像IMAGES

《ケンジントン宮殿の中にある執務室のダイアナ妃》 イギリスの王室雑誌『Majesty』1987年より 写真提供:吉田司

《冬木立》 明治27‐32(1894‐99)年 水彩 横浜美術館蔵

《雲叡深秋》 明治31(1898)年 油彩 福岡市美術館蔵

《チューリンガムの黄昏》 明治38(1905)年 油彩 福岡市美術館蔵

《ヴェニスの運河》 明治39(1906)年 油彩 個人蔵

《堀切寺》 明治40(1907)年頃 油彩 福岡市美術館蔵

《穂高山》 大正期 油彩 個人蔵

《日本アルプス十二題 劔山の朝》 大正15(1926)年 木版 個人蔵

《瀬戸内海集 帆船 朝》 大正15(1926)年 木版 個人蔵

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