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師弟の美人画シリーズを観る
師である月岡芳年は「風俗三十二相」、弟子の水野年方は「三十六佳撰」を前期後期に分けて展示。
明治も半ば、浮世絵終演の美。
江戸時代の色々な女性像が描かれている。
刷り方も西洋画風に遠近感が感じられるし彫りの文字や毛髪の細かさはさすがの職人技。
空摺りやきら摺りの美しさも現物ならでは。
構図は浮世絵全盛期の大胆さは無く挿し絵みたいで物悲しさが有る。
急激な西洋化の煽りを受けた浮世絵師の意地を見た。
一部屋だけのこじんまりした展覧会。
無料。撮影可。
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浮世絵は江戸時代初期に誕生して以来、浮世すなわち当世を題材とし、遊郭の花魁や芝居町の歌舞伎役者といった当代のスター達を描きつづけました。ところが明治時代になると、政府による極端な欧化政策に対する反動として、江戸時代を回顧する風潮が生まれてきます。世間の感情を敏感に察知し、その需要に応じてきた浮世絵のなかにも、過ぎ去った時代を題材とする作品があらわれ始めました。
本展で紹介するのは、月岡芳年(つきおかよしとし 1839-1892)と水野年方(みずのとしかた 1866-1908)による美人画です。明治時代に活躍したこの二人の浮世絵師は、師弟の関係で結ばれながら多くの共通する画題に取り組み、江戸時代の女性像もそのひとつでした。しかしながら彼らが描いた江戸は、必ずしも正確な歴史理解に基づくものではありません。そこに表されたのは江戸時代を理想化した姿であり、史実にしばられない「夢の江戸」とも言える世界だったのです。
芳年と年方の没後、浮世絵は急速にその姿を消していきます。当世を題材としていたはずの浮世絵が過去を描き始めたことは、図らずも浮世絵の終焉を暗示しているようです。浮世絵最後の傑作をお楽しみください。
| 会期 |
2025年9月26日(金)~2025年12月21日(日)
|
|---|---|
| 会場 |
町田市立国際版画美術館
|
| 住所 | 東京都町田市原町田4-28-1 |
| 時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
| 休館日 |
月曜日 ※ただし10月13日(月)、11月3日(月)の祝日と振替休日は開館し、翌火曜日は休館 |
| 観覧料 | 無料 |
| TEL | 042-726-2771 |
| URL | https://hanga-museum.jp/exhibition/schedule/2025-615 |
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師である月岡芳年は「風俗三十二相」、弟子の水野年方は「三十六佳撰」を前期後期に分けて展示。
明治も半ば、浮世絵終演の美。
江戸時代の色々な女性像が描かれている。
刷り方も西洋画風に遠近感が感じられるし彫りの文字や毛髪の細かさはさすがの職人技。
空摺りやきら摺りの美しさも現物ならでは。
構図は浮世絵全盛期の大胆さは無く挿し絵みたいで物悲しさが有る。
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水野年方「三十六佳撰 くつわや 明和頃婦人」、明治26年(1893)、町田市立国際版画美術館蔵(後期展示)