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「浪曲ウエスタン」に、してやられたり
館内に一歩入ると、昔のCMの音が聞こえてくる。その中に浪曲、浪花節のしゃがれ声が朗々と響いている。何事かと思い、ついつい画面に見入ってしまう。声の主が知りたくてキャプションを見るが老眼で判然としない。ようやく解読してみると、前田勝之助という東京演芸協会所属の浪曲師であった。
美術館の前に併設されている小出楢重のアトリエを譲り受け保存していたのが山崎氏だったとは、この展覧会の開催まで知らずにいた。トリスのCMのいくつかは記憶にあり、広告業界の人だとばかり思っていたのだが、画業と二足の草鞋を履いていたことも恥ずかしながら知らなかった。文筆も多い。
絵画だけでなく広告資料を多く含む展覧会で、資料の所蔵を一覧表であらためてみると、大阪市立中央図書館の所蔵品がかなりの数出展されていた。
公共図書館の資料保存の役割について、改めて考えさせられる。これから、図書館というところは、どうなっていくのだろうか。博物館・美術館・図書館、それぞれの役割があるだろうが、協力・協働すべきところも多いような気がした。残すところ会期も僅かな時に滑り込みセーフ。









