練馬区独立70周年記念展 「19世紀パリ時間旅行―失われた街を求めて」

練馬区立美術館

  • 開催期間:2017年4月16日(日)~2017年6月4日(日)
  • クリップ数:12 件
  • 感想・評価:2 件
練馬区独立70周年記念展 「19世紀パリ時間旅行―失われた街を求めて」 練馬区立美術館-1
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アンリ・ルソー《エッフェル塔とトロカデロ宮殿の眺望》1896-98年 油彩、カンヴァス ポーラ美術館
モーリス・ユトリロ《モンマルトルのキュスティーヌ通り》1938年 油彩、カンヴァス 松岡美術館
アドルフ・マルシアル=ポテモン《ロラン=プラン=ガージュ通り(袋小路)》1864年 エッチング、紙(『いにしえのパリ』1866年より) 鹿島茂コレクション
ピエール=オーギュスト・ルノワール《森の散歩道(ル・クール夫人とその子供たち)》1870年 油彩、カンヴァス 公益財団法人吉野石膏美術振興財団(山形美術館に寄託)
ポール・シニャック《ポン・ヌフ》1927年 水彩、紙 茨城県近代美術館
エドガー・ドガ《赤い衣裳をつけた三人の踊り子》1896年 パステル、紙 大原美術館
練馬区独立70周年記念展 「19世紀パリ時間旅行―失われた街を求めて」 練馬区立美術館-1
練馬区独立70周年記念展 「19世紀パリ時間旅行―失われた街を求めて」 練馬区立美術館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

フランス文学者の鹿島茂氏(明治大学教授、フランス文学者)による「失われたパリの復元」(『芸術新潮』連載)をもとに、19世紀パリの全体像に迫る展覧会を開催します。

パリのはじまりは遡ること紀元前3世紀、以後少しずつ拡大し、ヨーロッパを、世界を牽引する近代都市として形成されました。その長い歴史の中で、もっとも衝撃的な出来事が第二帝政期(1852-70)に行われた「パリ大改造」(1853-70)です。

しばしば「パリの外科手術」とも呼ばれるこの大改造は、時の皇帝ナポレオン3世(1808-73/在位:1852-70)の肝いりで、1853年にセーヌ県知事に就任したオスマン男爵(1809-91)によって着手されました。都市としての基本部分こそ大きな変化なく引き継がれましたが、ナポレオン3世の治世当初とその終焉の年ではパリの景観は様変わりしました。

この大改造によって、現代のパリに続く都市の骨格が形成されたのです。

1870年代に入り、大手術を経たパリの景観は、印象派をはじめとした画家たちの格好の題材となりました。それは新しいパリが、同時代の芸術家にとって創作の源泉となったことを意味しており、言い換えれば、近代都市の成立は近代美術の形成とも連動していると指摘できるでしょう。

また、この大改造では、多くの犠牲も強いられました。パリ中心部では、下層民の過密状態の劣悪な居住環境は改善されることなく、都市部の労働者や職人はパリ周縁部へと強制的に追いやられ、破壊と変化に人々は翻弄されました。苦しみと不満が募る中で、昔ながらの街並みや消滅したコミュニティを懐かしむ声が聞こえはじめます。懐かしいパリの路地風景を版画におこしたアドルフ・マルシアル・ポテモン(1828-83)の『いにしえのパリ』(1866)には、そのようなノスタルジーが反映されているのです。これは、ユゴーやバルザックに描かれたかつてのパリを私たちに伝える唯一の版画連作です。

本展では、絵画や衣装など多様な美術作品を通して、パリの歴史を辿り、大改造以前・以後のパリを紹介します。19世紀の首都―パリという都市と社会、そして美術を見つめるタイム・トラベルに出発です!

開催概要EVENT DETAILS

会期 2017年4月16日(日)~2017年6月4日(日)
  • ※会期中展示替えがあります。
会場 練馬区立美術館 Google Map
住所 東京都練馬区貫井1-36-16
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 
観覧料 一般 800円
高・大学生および65~74歳 600円
中学生以下および75歳以上無料(その他各種割引制度あり)
  • ※一般以外の方(無料・割引対象者)は、年齢等の確認できるものをお持ちください。
TEL03-3577-1821
URLhttps://www.neribun.or.jp/museum.html

練馬区立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

練馬区立美術館 練馬区立美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

圧倒的な資料数

鹿島茂先生のコレクションに、全国の美術館からの資料を交えて展示。
ナポレオン3世の、オスマンによるパリ大改造がテーマだが、第一展示室で、パリの歴史をあれこれ説明されて、分からないのが普通だが、戸惑うに当たらない。
第二展示室、第三展示室がメインで、改めて、パリ大改造と、それ以後の万博などの歴史を、有名な画家の絵や写真で振り返るから、第一展示室は、あくまで、パリの歴史を、振り返る「総論」で、第二、第三が、「各論」と言え、取り分け、富士美術館の持っている、ナポレオン3世とその妻の肖像画は圧倒的!
最後は、現在のパリで、佐伯祐三をもって締める。
観るのに時間かかるが、第二、第三展示室をゆっくり観てからまた第一展示室を観ると良いだろう。

THANKS!をクリックしたユーザー
Audreyさん

3.0

図録を買って帰りましょう

催しています。
今回は、その一環ではないのですが、それでも鹿島茂先生のコレクションに多くを負っています。
19世紀のフランス、パリの都市空間を美術品でたどる試みは、展示品の豊かなこと、多いこと。加島先生のコレクションの膨大さ、果てしのなさに瞬時、呆然としてしまいます。地図や挿絵など美術品としては見落とされがちなものも集めて、19世紀パリを立体的に見せてたいそう勉強になります。
逆に言えば、美術品を鑑賞するには、あまりに資料が多くって、全てを味わうというわけにはいきません。こういう展示品は細部を楽しむものですが、その細部が多すぎて多すぎて、とても時間が足りません。ですから、ぜひ、図録を買っておくべきでしょう。そうすれば、いつでもどこでも展覧会の名前のように時間旅行を楽しめるのですから。

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アンリ・ルソー《エッフェル塔とトロカデロ宮殿の眺望》1896-98年 油彩、カンヴァス ポーラ美術館

モーリス・ユトリロ《モンマルトルのキュスティーヌ通り》1938年 油彩、カンヴァス 松岡美術館

アドルフ・マルシアル=ポテモン《ロラン=プラン=ガージュ通り(袋小路)》1864年 エッチング、紙(『いにしえのパリ』1866年より) 鹿島茂コレクション

ピエール=オーギュスト・ルノワール《森の散歩道(ル・クール夫人とその子供たち)》1870年 油彩、カンヴァス 公益財団法人吉野石膏美術振興財団(山形美術館に寄託)

ポール・シニャック《ポン・ヌフ》1927年 水彩、紙 茨城県近代美術館

エドガー・ドガ《赤い衣裳をつけた三人の踊り子》1896年 パステル、紙 大原美術館

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