3.0
二次創作の『匙加減』
タイトルの通り、個性の強いゴッホの絵が動いてます。
絵画作品はほとんどデジタル加工されたレプリカなので、本物が見たいという方の趣旨ではないかもしれません。
はたして絵はどのくらい動くのか?
ちょっとワクワクで会場入りしましたが、予想通りとうーん‥(゜-゜)の半々といったところ。
あんまり動かしては原作の印象を損なうのではという心配でしょうか。
いわば二次創作なデジタルのゴッホ、新たな魅力の発現もありますが、彼の世界観も大切にしたいですし、匙加減が難しそうです。
前半は肖像画で、有名なタンギー爺さんや自画像、クライアントと思しき紳士たちがまばたきしています。
と、いうかほぼまばたきのみな作品ばかりだったので、もう少し動きが欲しいかも……
中盤の静物画や風景画の方が動きがやや大きくて鑑賞サイドとしては愉しめます。
アイリス・向日葵・アーモンドの花は風にそよそよと揺れて花びらが舞う静かな動きでしたが、
夜空の空気が渦を巻いた『星月夜』は、糸杉の木が陽炎のようにユラユラ揺れて、空の空気が渦潮のようにぐるぐると渦巻く様がゴッホにはこんな風に景色や世界が見えていたのかな…と思わずにはいられない実感を感じさせるものでした。
後半にはゴッホと親交のあった郵便配達員さんの述懐プチ映像がストーリー展示されているのも、他のゴッホ展には見かけない別の視点で面白いですね。


