5.0
高田賢三ゆかりの地ならではの充実度
東京のオペラシティアートギャラリーでの開催時に本展は鑑賞済みだったのだが、縁あって姫路展も鑑賞させていただいた。こちらは高田賢三の故郷での開催ということもあり、ブランドやデザイナーとしての仕事=ファッションの展示に加え、高田自身の足跡にさらに肉薄するような、写真や手紙の類、雑誌などの資料群が豊富に展示されていた。また画材などの彼の遺愛品やパリの邸宅模型なども姫路展ならではの展示で、多角的にデザイナーに焦点が当てられている。
東京と姫路で出品作品の増減や入替は多少あるが、本展も展示空間に衣装の造形美と華やかさが際立つ展示になっていたと思う。細長い展示室の壁際と中央部に並ぶ衣装たちは、整然としたシンプルな展示ながら、一点一点の個性が見てとりやすい。色味や素材使いなど、テキスタイルの世界観に特徴のある高田賢三のデザインは、見ているだけでわくわくさせられるし、こうした上品なシックさと華やかさが共存する衣服が、もっと現代ファッションの市場にも増えてくれるといいのにと思わせる。









