4.0
ポスターの絵は何を物語るのか
訪問日時:3月26日(水)13時15分ころ
所要時間:2時間20分ほど
予約はしていませんでしたが、待つことなく入ることができました。
六本木ヒルズ森タワー52階の展望台「東京シティビュー」で開催されている展覧会。
黄砂のせいか人は少なく、存分に展示を見ることができました。
手塚治虫の作品は読んだことがなく、火の鳥の内容も知らないまま行きました。
まず、火の鳥が12編からなる、過去と未来を行き来する壮大な物語であることに驚き。
手塚治虫には来るべき未来が見えていたのかもしれない…そう思わせるほどに、現代社会にも通ずるものがありました。
編ごとに区分けされた展示には、各編のあらすじと生物学者・福岡伸一の解説が、漫画原稿とともに展示されていました。かなり読みごたえがあり、すべてじっくり読んだところ、2時間を超えました。
最後の展示で、ポスターの絵にもなっている「火の鳥 休憩-INTERMISSION-」をどう読み解くか、というテーマが大変興味深かったです。残念だったのは、同じスペースで福岡伸一と横尾忠則の対談映像が流れていたのですが、音量が大きく、展示パネルを読むのに邪魔になりました。対談そのものは内容が濃く、見ごたえのあるものでしたが、椅子はなく、立ったまま見るしかないため、ほとんどの人が素通りしていました。
外は上着がいらないほど気温が高かったのですが、館内の冷房が強く、長袖シャツにウールのカーディガンを着ていても、寒くて仕方なかったです。上着が必要でした。
「死は最大の利他的行為である」という言葉が印象に残りました。