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福田美蘭の新作はとにかく見る。太郎コラボなら、なおさら!
2021年の千葉市美術館での展覧会以降、福田美蘭の新作を見る機会がコンスタントにあって大変うれしい。
本歌取り、パロディ、見立て、ずらし…、いろんな言い方はあるけれど、福田作品の多くは有名作品との比較で楽しめるので、得した気分になります。
「森の掟」のチャックを大開きにしちゃった作品は、元の絵にあったもの(人や動物)が押し出されてしまうんじゃないかと心配したけれど、全部残ってました(笑)
「太陽の顔・桃太郎 金太郎 浦島太郎」はちょっと奇跡的な作品。そもそも骨董市で岡本太郎の壁掛けを見つけること自体がレアなのに、それを使って三太郎の作品を作り、太郎美術館でお披露目する…、どこまで縁が続くんでしょうか。
福田美蘭は作品に自分でキャプションを付けるので、作品の理解に役立つし、作者の意図や制作の背景がダイレクトに伝わってくるのがうれしい。太郎ファンも福田ファンも楽しめると思います。