4.0
サウンド・アート初体験♪evala「現われる場 消滅する像」
暗闇の中で…聞こえる音。
どんな音かと説明しづらいのだけど…どこかで聞いたことがある音なので嫌な音ではなく、どちらかと言えば心地のいい音。
音のリズム、トーン、音質など変化していて、鑑賞する者に複雑な感覚を訴える感じと言うのだろうか?
これは…実際に体験しないと何とも表現できない…。
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いわゆる視覚を中心にした表現領域である「美術(visual arts)」に対し、聴覚を中心にした表現として「サウンド・アート」があります。サウンド・アートでは楽音(楽器で演奏される音)によらない、自然環境音を録音した素材などの、さまざまな音が使用され、「聴くこと」自体を主題とするなどの特徴によって、同じく聴覚による芸術表現である音楽と区別されています。それは、聴くことから広がる知覚世界の提示という側面を持っています。ゆえに、サウンド・アートは、見ることに偏重した美術に対して、もうひとつの見ることを提示する表現でもあると言えるでしょう。
evalaは、2000年代以降、個人としての活動のみならず、多くのコラボレーションを行なうなど、幅広い分野で活躍する音楽家でありサウンド・アーティストです。2017年からは、新たな聴覚体験を創出するプロジェクト「See by Your Ears」を国内外で展開しています。ほぼ音だけで構成されているにも関わらず鑑賞者の視覚的想像力をも喚起する作品群は、既存のフォーマットに依拠しない音響システムを駆使した独自の「空間的作曲」によって、文字通り「耳で視る」ものとして高い評価を得ています。
2013年にevalaと世界的なサウンド・アーティストである鈴木昭男とのコラボレーションとしてICC無響室で制作、発表された《大きな耳をもったキツネ》は、後に「See by Your Ears」となるevalaの活動の方向性を定めた原点と位置づけられる作品となりました。
「evala 現われる場 消滅する像」展は、作家の活動史においても重要な作品を制作するきっかけとなったICCを会場に開催される、「See by Your Ears」シリーズの、本展のための新作を含めた、現時点における集大成となる展覧会です。《大きな耳をもったキツネ》や、そこから発展し多くの国々で発表されてきた作品、さらにICCで最も大きな展示室を全室使用した大型インスタレーションほか、複数の新作によって、精緻に構築された音響空間のなかで、聴くことと見ることが融け合う新たな知覚体験をさまざまな方法で提示します。
会期 | 2024年12月14日(土)~2025年3月9日(日) |
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会場 |
NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
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住所 | 東京都新宿区西新宿東京オペラシティ 4階 |
時間 |
11:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌日) 年末年始 12月28日(土)~1月3日(金) ビル保守点検日 2月9日(日) |
観覧料 | 一般 1,000円(900円) 大学生 800円(700円) ICC年間パスポート 1,500円
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TEL | フリーダイヤル 0120-144199 |
URL | https://www.ntticc.or.jp/ja/ |
4.0
暗闇の中で…聞こえる音。
どんな音かと説明しづらいのだけど…どこかで聞いたことがある音なので嫌な音ではなく、どちらかと言えば心地のいい音。
音のリズム、トーン、音質など変化していて、鑑賞する者に複雑な感覚を訴える感じと言うのだろうか?
これは…実際に体験しないと何とも表現できない…。
4.0
まず真っ暗な部屋の中、ウレタン製のポリゴンの山に登り、ボーッとしていると、自然音の連続に包まれ身を任せていると、奥の壁にうーっすら光の揺らぎが見えてきた。どうやら少しずつ変化しているその光は、水の底から木々の影を見ているかのよう。と思うといきなりフラッシュが光り気持ちが日戻される……。
入館してすぐだったので、渡された解説を読むこと無く、暗い部屋に入ると読むことも叶わず、ただ作品を傍受した。それでも悪くなかった。
小型スピーカーが散逸した作品も、そぞろ歩くと思いがけない方向から音がしてきて、耳が心がそちらに惹かれる。スピーカーを踏まないように注意しながら耳を澄ます行為は面白い体験だった。
他、何点か有るけど不思議な音との交流だった。
解説を読むといろいろ書いてあったけど、それを抜きにしても面白かった。
「今津景 アナ・タイル」の帰りに寄ってみたので、要予約の展示は体験できなかった。それは残念。
2月12日(水)2時入館。混雑無し。一部撮影可。
5.0
オペラシティアートギャラリーに行ったついでに楽しそうだったので訪問。
evalaさんはそれまで知らなかったのですが満喫出来ました。
作品数は多くはなかったですがどれも見応えあります。
寝ながら鑑賞する作品とても良かったです。
ごつごつした山の上を登るので女性の方はスカートだときついかもしれません。
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《-a》2021年(参考図版)「2121年 Futures In-Sight」(21_21 DESIGN SIGHT、東京)展示風景 撮影:清水はるみ
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