ベル・エポック 美しき時代展 パリに集った芸術家たち
パナソニック汐留美術館|東京都
開催期間: ~
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パリに咲いた美しいベルエポックの花々たち
ベルエポックという時代に格別の憧れ、羨望、執着があり、この時代の絵画だけではなく、美術、工芸、舞台、音楽、文学、モード、科学技術など、この時代の文化そのものを重層的に展示するという試みが新しく、ベルエポック期から狂乱の時代・1930年代までの華やかなパリの街の空気感を感じることのできる素晴らしい美術展でした。
特に、有名なポスター、スタンランの『ル・シャノワール』が飾られたキャバレー、ル・シャノワールの写真が一緒に展示されていたり、今展覧会のキービジュアルになったロートレックのポスター、『ブリュアンはモンマルトルに戻り 「オ・バ・ダフ」を歌う』で描かれたブリュアンの実際の写真が紹介され見比べることができたりと、見慣れた作品の新たな楽しみ方を提供してくれていたのもうれしいポイントでした。
アルフォンス・ミュシャが描くサラベルナールの公演のポスターとともに、ミュシャがデザインしルネ・ラリックが制作したティアラが展示されていたことにも大変感激しました。まさか実物が存在し生で見られるなんて…!と興奮しきりでした。
1800年代後半のバッスル・スタイルのドレスから1920年代に流行したアール・デコスタイルのモードなドレスまで、幅広く展開されたファッションの歴史が紹介されていたこと(どのような事情からそのスタイルが生まれたのかという時流の説明も含めて)も大変興味深く、楽しく拝見しました。
ベルエポックの文化そのものを様々な角度から幾重にも楽しむことのできる、素晴らしい美術体験となりました。