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JUNKO KOSHINO コシノジュンコ 原点から現点

JUNKO KOSHINO コシノジュンコ 原点から現点

新潟県立万代島美術館|新潟県

開催期間:

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日本という美術

想像よりはるかにボリュームのある展示数で圧巻されました。そのイメージを形に出来る多くの人が携わっているんだろうと想像し、トップデザイナーとはを体感出来る展示でした。

多くのコレクションが日本の伝統文化や芸術、工芸が服に反映されたようなデザインで、観ていて日本そのものがデザインでありそもそもこの国自体が人間の作り上げた芸術なのかも知れないと考えました。

私も着物を始め日本の伝統文化や工芸、民藝が好きなのですが多くのことは人の手が携わって時間をかけ丁寧に作られています。
着物を解いたことがある方はきっとその手縫いの細かさと丁寧さに驚いた事があるかと思います。
コシノジュンコさんのデザインは魅せる服なので実用性は無いですが、実用性だけで構成されたファッションはやっぱり面白くは無いし…と考えがぐるぐるしています。

簡略化された色々なプロダクトが溢れていますが、
"何かが違う"のは当たり前だし心を動かすのはまた人。
簡略化が悪いわけではなく、簡略化によって安い品物=安い賃金が当たり前になる事と多すぎる製作が問題であって、"面倒"な事を簡易化することは人の労働を手助けしているけど、培われるべき技術や経験はやっぱり"面倒"の上に成り立っているんじゃないかと考えを巡らせた展示でした。

見附ニット工業協同組合と新商品開発事業に関する業務委託契約を締結し、1996年までの期間、市内での講演会や企業別訪問指導、デザインコンテストを開催するなど、見附ニット業界の産地力強化してきたそう。

地元小学校でのショーを見た子ども達にはどう映っていたのだろう。ファストファッションにファストフード…"早い•安い•手軽"で育った子ども達の未来に何が残るのだろうか。
私にとってはそんな事を考える展示となりました。

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