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歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力

歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力

大阪中之島美術館|大阪府

開催期間:

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江戸っ子アートのラスボス!

レポートのタイトルは本展のキャッチコピー。
確かに、国芳の跡は月岡芳年らがいるものの、幕末から明治にかけて活躍しており、『江戸っ子』とは言い難いか。

閑話休題。何とか前期展示に間に合いました。
今回の展示点数はおよそ400。うち通期展示は18点ほど。これはもう前期と後期では異なる企画展となりましょう。(中之島美術館はこの手の企画展が特に多い)

内容は圧巻。国芳の出世作、『通俗水滸伝豪傑百八人』『本朝水滸伝剛勇八百人』をはじめ、本展メインビジュアルである、あの『相馬の古内裏』などの三枚綴り、肉筆画に国芳といえばやっぱり猫。そして一度観たら忘れられない『みかけハこハゐがとんだいゝ人だ』など。国芳の画業の集大成が詰まっています。

一つ一つに魅入られるとあっという間に時間が過ぎ、気が付けば3時間越え。

その中でいくつか思ったのでが、彼の作画・アイディアはまるで様々な画家をほうふつさせるということ。

『竜宮玉取(海女と大蛸)』の顔が魚で体が武士の姿は何となくヒエロニムス・ボスを思い出させるし、『忠孝名誉貴人傳 梶女』の犬は応挙や芦雪に通じるものがある。
団扇絵『かちかちやま』の泥船のゆがみがエッシャーなら、前出の『みかけハ・・・』などは言うまでもなくアルチンボルド。

むろん偶然かもしれないし、私の思い込みが大きいのでしょうが、洋書の『東西海陸紀行』(ニューホフ著)を参考に作画していたという国芳がゆえ、ひょっとしたら参考にしているかも?(エッシャーは国芳の死後生まれているので絶対に違いますが・・)
なんて思ってしまったりしています。

これほどの企画展は当分ないと思うので、後期も行ってラスボスの脅威を再度体感しなければ!

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