5.0
あざやかな色彩
国芳展はいつも点数も多く展示されています。
今回も色彩も美しいままたくさんの数の展示でした。
観覧の人数も多いと思ったので、余裕を持って観る計画で行きました。
まだ見たことも無い作品があり、以前からまた見たいと思っていた作品もあり、見応えは間違いないものでした。
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江戸末期の浮世絵師、歌川国芳(1797–1861)は、無尽の想像力と圧倒的な画力によって、斬新な作品を数多く世に生み出しました。その奇想天外なアイデア、現代にも通ずるデザイン力やユーモアは、浮世絵という枠や時代を超えて多くの人々を魅了し、国内外で高い人気を誇ります。
30歳代始めに「水滸伝」の英雄たちを描き、遅咲きの成功を手にした国芳は、美人画と役者絵を頂点とする当時の浮世絵界で、武者絵を新たに人気ジャンルへと押し上げました。3枚続きの大画面に大胆に描かれた武者絵、ユーモアや機知に富んだ戯画、西洋画法を取り入れた風景画など、様々に趣向を凝らして新風を吹き込み、豊国(三代)、広重と並ぶ人気絵師となった国芳。その偉業は、近代・現代にも引き継がれています。
本展は国芳展の決定版として、武者絵や戯画をはじめとした幅広い画題の浮世絵版画や貴重な肉筆画など、約400点を展示し、国芳の魅力を存分に伝えます。大阪では13年ぶりの、大規模な個展です。
会期 |
2024年12月21日(土)~2025年2月24日(月・振)
|
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会場 |
大阪中之島美術館
![]() |
展示室 | 4階展示室 |
住所 | 大阪府大阪市北区中之島4-3-1 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日、12月31日、2025年1月1日 ※2025年1月13日、2月24日は開館 |
観覧料 | 一般 1,800円(1,600円) 高大生 1,500円(1,300円) 小中生 500円(300円)
|
TEL | 06-4301-7285 大阪市総合コールセンター(なにわコール) ※受付時間8:00~21:00(年中無休) |
URL | https://kuniyoshi2024.jp |
5.0
国芳展はいつも点数も多く展示されています。
今回も色彩も美しいままたくさんの数の展示でした。
観覧の人数も多いと思ったので、余裕を持って観る計画で行きました。
まだ見たことも無い作品があり、以前からまた見たいと思っていた作品もあり、見応えは間違いないものでした。
平日の開館直後に訪れたが、前評判通り、既に多くの人で混雑していた。中高年の方が大半を占めていたが、意外と若者の姿が目立ち、やはり現在放送中の大河ドラマの影響や漫画の原点とも言うべき浮世絵に関心が高まっているせいかと想像した…readmore
4.0
圧倒的な作品数と入場者数であまりじっくり鑑賞できなかったのが残念だったが、保存状態のたいへん良好な浮世絵がこれほど集結しているのは、なんとも贅沢な空間だ。
歌川国芳による躍動感あふれる緻密な表現もさることながら、たんなる人物や情景の描写にとどまることなく、その読み解きに遊び心が滲み出ている点は見どころの一つだろう。作品の内容を深く理解するには知識が必要かもしれないが、作品タイトルと浮世絵を対照させるだけでも江戸的ユーモアを少し感じられる。英語タイトルを読んだ外国人観光客が横でクスクスと笑っているのが印象的で、国芳の卓越した描写力とアイデアとが時空を超えて有効性を保っていることには感嘆させられた。
4.0
会期末が近い週末の午後の訪問。
入場待ちの行列に約1時間。大変な人気です。
ジャンル毎の章立て、台頭のきっかけとなった水滸伝シリーズを含む武者絵から始まり、役者絵、美人画、猫、戯画、肉筆画と画業を総ざらいです。
略総入替えに近い前後期制ですが、各ジャンルのマスターピース的作品が通期展示となっており、ありがたい。
このように全貌をとらえた展覧会はやはり素晴らしいですね。
全て「個人蔵」とのこと、驚愕のコレクションです。
4.0
浅野館長のご講演で「高祖御一代略図佐州塚原雪中」には、元ネタがあることをはじめて知りました。河村文鳳の絵本「文鳳山水遺稿」雪中漁村図です。ネットで調べると、山の稜線、漁村の家並みがまったく同じでした。さらに、同じ版元である伊勢屋利兵衛(錦樹堂)が歌川広重の「木曽街道六拾九次 大井」の雪景色が同じ版木を使用しているとの事でした。当時の文化がレイヤーになっている事例として、大変興味深くお話を聞くことができました。
3.0
すごい人気!さすがの國芳。今回は肉筆を目当てに行ってきました。かなりこの部分に力を入れている印象。他の浮世絵師の肉筆とは雰囲気違う感じ。色遣いかな? 額かそろえられていて、全てみせてくれているので摺りの部分かよく見れて良かったです。ただし激混み(笑)
5.0
昨年にハルカスで広重展があり、今回は同じ大阪で国芳展。
同じ歌川一派でも全然違う絵で、楽しめました。
人物画がやっぱり素敵で、うっとりしました。
本展と前期展示についてはすで拙アートブログ「江戸っ子国芳 浪花で大暴れ」にも書きましたが、出展数が約400点もあり、前後期でほぼ展示替えとなっています。
※撮影可の作品は通期展示の作品で同じ作品です。
歌川国芳(1797-1861)、歌川…readmore
5.0
うらわ美術館で2023年に開催した国芳展を見ていたので、どうしようか思案していたんですが、「展示総数400点・全作品個人蔵」と知って訪問決定!
個人蔵といっても版画作品なので見たことがあるものも当然ありましたが、初見のものも多く、楽しかったですね。しかも摺りの状態が良くて、その点でも見応えがありました。
初見もので気に入ったのは肖像画のような「武田信玄」と「上杉謙信」。座っているだけなのに威圧感MAXな豪傑ぶりです。
座位の朝比奈はガリバー旅行記さながら、体に登ってくる小人たちに好きなようにさせている姿が微笑ましい。
戯画のアイデアは河鍋暁斎といい勝負ですね。「化物忠臣蔵」は絵解きが面白くて、なかなか作品の前から離れられませんでした。
展示の最後にあった版下絵は貴重な資料ですね。絵師の直筆だけど、肉筆画とは違ってそれだけで作品になることはない。版元に渡した時点で摺物の中に隠れてしまうことは確定しているので、手元に残った習作なんでしょうか?
蔦重とは時代が違うけど、ドラマを見ながら図録を見ながら浮世絵について考察するのは楽しいです。
レポートのタイトルは本展のキャッチコピー。
確かに、国芳の跡は月岡芳年らがいるものの、幕末から明治にかけて活躍しており、『江戸っ子』とは言い難いか。
閑話休題。何とか前期展示に間に合いました。
今回の展示点数はおよそ400。うち…readmore
キース・ヘリング展の時も感じたが、商業を意識した芸術とグッズとの相性は抜群である。国芳作品もグッズとして手元に置きたくなってしまった。特に、三枚続の作品を三つ折りのクリアファイル、ノートで再現したグッズはアイディアが素晴…readmore
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