手塚治虫 ブラック・ジャック展
六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー|東京都
開催期間: ~
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心が熱くなる、胸を打たれる、考えさせる
ブラックジャックは子供の時から身近にあった作品だ。小学校の図書館の文庫に、お茶の間のアニメにと様々だ。
もともと50周年記念イベントとして、ポップアップストアが各地で開催されていることは知っていたが、今回このイベントが開催されると聞いて、行きたくてたまらなかった。
鑑賞した方々の感想を観ると、2-3時間あっても足りないくらいの大ボリュームの企画展。私自身も10時回から入場して、退場したのは15時と、5時間も滞在してしまった。やはり500ページ以上もの原画があるものを堪能するにはそれくらい必要であった。
展示物は各章に分けられていた。最初は写真撮影可能なオブジェがあり、自分がブラックジャックの世界に入ることができる仕様だったため興奮してしまった。
次に登場人物の紹介ページがあり、ブラックジャックを取り巻く印象深いキャラクターたちを復習することができた。
ちなみに本丸の展示室に入るまでに3回チケットのQRコードを読み取る場面があるため、最後までチケットを無くしてはいけない。
写真撮影NGの展示室に入ると、最初は手塚治虫と関わりの深い方々のコメント映像があった。中でも手塚治虫の長女のコメントは興味深かった。それが終わると大量の原画展示コーナーがあり、テーマごとに展示されていた。
やはり実際に漫画を読んだり、アニメを観た回の原作を観ると懐かしさを感じた。個人的に未読だった作品の展示もされており、こんな面白い作品を見逃していたのか!という悔しさも感じたりした。また当時と今だと読んだ感想が違ったりして面白かった。しかしブラックジャックの命に関する考え方、姿勢が変わらないことに対して、自分が熱い想いを抱くことは変わりなかった。
途中ニュースのような映像が流れるコーナーがあるが、それは時事ネタを取り入れた作品に関するものだった。皮肉が込められたり、問題を訴えかけるような内容はブラックジャックならではの醍醐味だ。
どの作品も印象的ではあったが、個人的に涙が出たのは最後の作品であった。ブラックジャックは命をテーマにしているが、人との関わり、人情や義理を大切にしている部分があり、それが全面的に出ているものであった。それぞれの思いが交錯して、非常に心温まる作品になっていた。是非観に行ってもらいたい。
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- micco3216さん