
和田誠展
美術館「えき」KYOTO|京都府
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誰もが知っている男の知られざる全貌
和田誠さん。彼の名を知らない日本人は少ないかもしれない。
だが、何の人?と問われると答えは様々だろう。
「似顔絵を描く人」「名画をイラストにする人」「週刊文春の表紙」
「マザーグース」「映画監督」「平野レミさんの旦那さん」・・
ほかにも、たばこの「ハイライト」をデザインしたり、本の総丁は2000冊以上。
もちろん絵本だって描いているし、作曲もしている。実に多彩である。
しかしすべての根幹には「絵」であったり「デザイン」がある。
『一芸に秀でるものは多芸に通じる』ということか。
本展はそんな和田さんの生涯を通じてあらゆる方面から氏の作品を紹介する点来会です。2021年の10月の東京を皮切りに、全国を巡回。やっと京都にやってきました。
私が和田さんに興味を覚えたのは映画から。いわゆる「名画」を見あさっていた高校時代に映画を独特のタッチでイラストにしている氏に興味を持ち、彼の作品集を購入したことがあった。
その本のタイトルなどはもう覚えていませんが、今回その本にも収録されていたいらsとが一枚展示されていました。中国の形の中にイラストを描くシリーズの内の渥美清さんが演じるフーテンの寅さんバージョン。
また、本が苦手だった小学生時代に繰り返し読んだ絵本「けんはへっちゃら」。
これは谷川俊太郎さんと和田誠さんの作品ですが、それも展示されていました。
思えばこれが、私にとって谷川さんと和田さんのファーストコンタクトだったんですね。
そして、その二人といえば「マザーグース」。
実は私はマザーグース学会の会員になるほどにマザーグースが好きなのですが、もちろん和田さんの手掛けたマザーグースは文庫・単行本ともに所持しています。
そのイラストの原画であったり、表紙の指定原稿などが展示されていました。
また、イラストの中に文庫や単行本と異なる「猫とバイオリン」の絵があり、今回それを楽しみにしていました。というのも和田さんが初めて描いたマザーグースがその「猫とバイオリン」であり、音楽雑誌で連載していたと言うことを氏の書籍で読んだことがあるからです。
「ひょっとしたら・・それかも」と思っていましたが、残念ながら読売家庭版でしたが、これもまた貴重な作品の一つ。
ちなみに、平日の会館間もない時刻に行ったのですが、ものすごい数の入場者数でした。やはり和田さんを好きな人って多いんだなー。とつくづく感じました。
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