鑑賞レポート一覧

速水御舟展

速水御舟展

茨城県近代美術館|茨城県

開催期間:

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ある程度「速水御舟」を知ってる人向けの展覧会です

ラッキーな事に「招待券プレゼント」に当選したので、東京から水戸まで遠征して来ました。
事前に速水御舟筆の「山種美術館」蔵の重要文化財作品は水戸に来ないのは判っていたので、どのような構成の展覧会になるか?興味が有りました。
結論から言うと「地方美術館として頑張った展覧会ではあるが、やはり代表作が展示されないのは寂しい」と感じました。
展覧会入り口冒頭の展示は水戸らしく「梅」です
そして、主として「掛軸」に額装された日本画がズラリと展示されてます。
余り解説文も無いので、それなりに速水御舟を知ってる事が展示を見る前提となります
展示会場は「コの字型」をしており、大体編年形式で展示されてますが、会場出口が途中に有るので、途中で戻る形になります。
代表作である「炎舞」などが展示されない今回の展示会の「見どころ」は「個人蔵」の絵画が結構な数、展示されている点だと思います
個人蔵の絵画は、それほど素晴らしい作品が無い場合が多いのですが、この速水御舟の展覧会については「超一級品」を個人が所蔵してる事に驚きました。
展覧会チラシにも掲載されてる「鍋島の皿に柘榴」は個人蔵です
速水御舟の作品では、余り「スーパーリアル」に書いた静物作品は少ないと思いますが、これは小さい作品(18号くらい?)ですが、三次元的立体感を前面に出した珍しい作品だと思います。
個人的には、このコーナーに展示されていた静物数作品に非常に興味を覚えました。
その他、「菊花図」(小さな屏風仕立て)の作品も個人蔵のようです。
こういう個人蔵の作品は、次にいつ鑑賞できるか判りませんで、貴重な機会だと感じました。
又、「京の家」「奈良の家」のように大胆に簡略化された構図の作品も、速水御舟の全く違った一面を見う事が出来て参考になります。
但し、繰り返しになりますが、やはり代表作が来ないのは寂しい。
途中「展示替え」とかする模様ですが、展示替えをせず、全て一堂に展示して欲しかったと感じます。
この展覧会だけを見て、代表作の「炎舞」などを知らずに居ると、かなり勿体ない‥と思いますね。
(途中の解説分に「炎舞」など小さな写真が申し訳程度に入ってますが
これでは普通の人は全く判らないでしょう)
ですから、速水御舟の作品を事前にある程度見てる人にとっては、結構面白く興味を引くと思いますが、速水御舟を初めて見る人にとっては、理解が難しい面も有ると思います。
(画風が途中で何回も大胆に変わってますので、結局、速水御舟の代表作って何なの?と思うでしょう)
それと、余談ですが、水戸駅から茨城県近代美術館へのバスは非常に少ない(特に平日、日中は少ない)ので注意が必要です。
私もそれなりに「予習」して行きましたが、水戸駅から美術館に到着するまでが大変でした。

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