親鸞聖人生誕850年特別展 親鸞—生涯と名宝
京都国立博物館|京都府
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親鸞聖人生誕850年特別展に行きました。
親鸞の執筆力と行動力に改めて感動します。
宗教にたずさわる人はそれぞれ大変な苦労をしながら、救局をもとめることには共通したものがあります。
自分の考え、思いを人々に伝えるために「ことば」だけでなく多くの執筆による伝える、文字による「ことば」が必要なようです。今で言うと「筆まめ」とでもいいましょうか、大変な分量におどろきます。また筆をとりながら自分の考えをまとめながら、指針を確認する意味でも書くことの大切さを資料の中から知ることができます。
ましてや、細かい修正においては、悩みや苦しみの中に悩むことを繰り返す中で確たるものを見つけておられます、
昔は紙は貴重でましては書を書き写す和紙は高価な物なのですが、自由に調達でき、版木作り、墨、色彩にも多額の経費がいるはずです、ある面では宗教家は恵まれた存在だったようです。
紙の流通を盛んにするためにも数多くの教本は経済面でも大変な貢献度が合ったと思います。
親鸞の言葉が本人や弟子達が書き留めそれが日本中に渡っていくことはかかる経費面でも大変なことです。
宗教家としては、結婚もされ子どもに恵まれより大衆に近い生活もあったと思います。
波乱の人生から出た教えは思想だけでなく、生活感から知り得た教えも十分に大衆の共感を得られたことでしょう。
先達の7人の高僧の導きにも感謝の気持ちを知ります。聞くことの難しさ、伝えることの難しさと人それぞれの考えと理解力の差を思い知る展示物です。
文字の読めない人々には絵で表すアイデアといい、巻物に集約(縁起物語)色彩で気持ちを引きつけわかりやすいように多様性の考え方に感心します。