【特別展】没後80年記念 竹内栖鳳
山種美術館|東京都
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絵に描くということは…物を見るということは…
本展覧会を通して「絵に描くということは…物を見るということは…」ということについて考えさせられた。
展示室の「言葉」から、次の2点が印象的であった。
「外部に現れていても、自分の眼にみえないものが見つめずとかえって見えてきたり、知れたりする」
「魚は陸にあげられた瞬間だけが本当に美しく、刻々と退化していく」
作家にとって「見ること、記憶に留めること、描くこと…」という一連の作業は「写生」という日々の訓練ゆえの成果?などと思いながら展示室を歩いていたら、橋本雅邦の評(「剪燈画談」『改造』15巻12号、1933.12)を目にした。雑誌「太陽」に掲載された新進気鋭の画家・栖鳳に対する批評に関する記載らしい。
「アノ人は写生から脱しなくては上手の域に達しても第一義的の人になれない」
この橋本雅邦の評をどのように受け止めるべきか悩みながら展示室を後にした。
1 竹内栖鳳《松虎》1897m30頃 絹本・彩色、東京国立博物館
2 竹内栖鳳《真桑瓜図》ウリにアリ、1903m36頃 絹本・彩色、個人蔵
3 竹内栖鳳《焦山猛乕》トラ、1904m37頃 絹本・彩色、個人蔵
5 竹内栖鳳《釈迦出山図》1908m41頃 絹本・彩色、個人蔵
6 竹内栖鳳《立雛図》軸の表装も桃色でカワイイ、1908m41頃 絹本・彩色、個人蔵
12 竹内栖鳳《柿の実》 1927頃 絹本・彩色
13 竹内栖鳳《白菜》 1929頃 絹本・彩色
14 竹内栖鳳《秋夕》薪、1929頃 絹本・彩色
15 竹内栖鳳《城外風薫》1930頃 絹本・彩色
18 竹内栖鳳《梅園》1930頃 絹本・彩色
23 竹内栖鳳《みゝづく》
25 竹内栖鳳《干柿》
26 竹内栖鳳《旭日老松》長谷川等伯のよう、1926-42頃 絹本・彩色
30 竹内栖鳳《艸影帖 色紙12ヶ月》「鯛(1月)、初午(2月)、紅梅(3月)、サザエ(4月)、ネギ坊主(5月)、蜆(6月)、松島(7月)、ゆり(8月)、水郷(9月)、秋郊(10月)、だるま(11月)、四十雀(12月)」1938s13 絹本・彩色/墨画
31 竹内栖鳳《松魚》かつを、1926-42頃 絹本・彩色、個人蔵
32 竹内栖鳳《海幸》たかさご2匹、1926-42頃 絹本・彩色、個人蔵
42 中島有章《京洛四季》(合作)「牛祭り」1837-87頃 絹本・彩色
50 西村五雲《白熊》1907m40 絹本・彩色
51 西村五雲《松鶴》1933s8 絹本・彩色
52 西村五雲《金鱗》1938s13 絹本・彩色
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