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開館10周年記念 横尾忠則展 満満腹腹満腹

開館10周年記念 横尾忠則展 満満腹腹満腹

横尾忠則現代美術館|兵庫県

開催期間:

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横尾展ベストアルバム

「横尾忠則現代美術館で開催された展覧会」の展覧会だ。
開館10周年記念、これまでの全展覧会のいいとこどりダイジェストで当館の歩みを振り返る趣向。
もちろん、並んでるのはすべて過去展を彩った横尾作品ばかりだから、横尾さんを知る人も初めての人も、タイトル通りに大満腹になる企画展だ。

思い起こせば2013年、開館してまだ間もない頃に初めてここに来た。
横尾忠則と聞けば、私ら世代は何と言っても少年マガジンの表紙だ。
あるいは、サンタナやマイルス・デイビスのアルバムジャケット。
そんなイラストレーター横尾の作品や原画を見たくて来たら、なんと本格派油彩画が所せましと並んでて、なるほど画家横尾としてご活躍だったのかと再認識した。

以後10年間、神戸にはちょくちょく来てたが、当館はご無沙汰していた。
今回10年ぶりに来て見て驚いたのは、各展覧会のアイデアと内容の濃さ。これ、ひとえに担当学芸員さんの才気と実行力の賜物だ。
展覧会ごとにその担当者さん名と簡単なコメントがあって、大自慢大会の様相も呈してるのが良い(笑)
普通はオモテに出ない学芸員さんバトルも、これまた横尾展ならではのナイス企画だね。

その歴代企画展、毎回毎回本当によく練られてて、やるならとことんやってやるとの意気込みがビシバシ伝わって来る。
どれもとにかく面白くて、見てて飽きない展覧会ってのは、こういうのを言うのだとつくづく思った。
ダイジェストでこれだから、本チャンだったらもっと凄いはず。やっぱ、マメに来なきゃダメですね。大反省。

横尾画は、色彩豊かな奇想天外感が満載なのだが、なぜか当展で私がいちばん好きになったのは2015年から2016年にかけて開催された「幻花幻想幻画譚」で披露されたペン画だ。
瀬戸内寂聴さんの小説挿絵で、見事な細密画。これまで持っていた横尾画イメージと180度異なるものだ。そしてそれがとんでもなく上手い。
会場内モニター映像での、絵筆による横尾さんの即興ナマ描きもかっこいいのだが、その対極にあるようなスゴ技ペン画は、改めてスーパーマン横尾像を印象付けてくれた。

当館は4階建てで展示フロアは2階と3階、1階はカフェとショップがある。
4階からは六甲山ビューが楽しめて、美術館満喫した後は向かいの王子動物園行けばパンダもいます。
ご家族連れでの来館もオススメです。チビッ子受けするのは間違いなし。
子どもの頃に横尾作品見たら、想像力豊かなアート好きになるか、私みたいな変なおじさん化するか、どっちかな?

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morinousagisanさん、さいさん

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