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ルネ・ラリック リミックス ー時代のインスピレーションをもとめて

ルネ・ラリック リミックス ー時代のインスピレーションをもとめて

東京都庭園美術館|東京都

開催期間:

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旧皇族の生活に想いを馳せる

緊急事態宣言が延長されている中、8月下旬の週末にお邪魔しました。
土曜日でしたがそれほど混雑しておらず、ゆっくり味わって鑑賞する事ができました。

建物入り口の手前で、テロ対策防止のための手荷物検査がありましたが、短時間で終わり、列に並ぶ事もありませんでした。
(こちらは五輪が関係しているのかもしれません)

アール・デコ様式で有名な旧朝香宮邸=東京都庭園美術館は建物の素晴らしさで有名ですが、正面玄関にある女神像のガラスレリーフや大客室のシャンデリアはラリックの作品が用いられています。

よって、今回展示されていたラリックの金細工や花瓶、香水瓶、ガラスモチーフは、まるで朝香宮邸のために設えられたように見え、見事に空間に調和していました。

特に印象に残ったのは大型の花器で、そのモチーフに東洋を意識したものが多数描かれていました。
実際に、浮世絵にインスピレーションを受けて制作されたものもあるようです。

東京都庭園美術館は普段は撮影NGですが、今回の作品は全て撮影OKでした。
ガラス作品を美しく見せるために、普段は建物保存のために閉めてあるカーテンを開けていました。
こんな機会は滅多に無いのではないでしょうか。

東京都庭園美術館は旧皇族の住まいだった事から、細部にわたる様式美もさることながら、当時としては考えられないほどに贅沢な作りをしており圧巻です。
大きな浴室にシャワー、水洗トイレ、シャンデリア(電気)...と一般公開されていない設備を想像しながら、どうやってインフラ整備していたのかという技術的側面も個人的に気になりました。

さて、新館にある喫茶店では「ルネ・ラリック リミックス」に合わせたスイーツも販売されていました。どこの業者から卸しているのか分かりませんが、パッと見ても分かるほどにクオリティの高い、美しいスイーツでした。
私は食べていませんが、味に間違いはないでしょう。
白金の土地に恥じないケーキ達でした。

同様に、お土産コーナーにもラリック作品が沢山売られていました。
喫茶店・お土産コーナーは長い列ができていましたので、時間に余裕をもって訪れるのが良いかと思います。

加えて、東京都庭園美術館は庭園広場や茶室、池も見て回ることができます。
広い敷地ですので、建物、展示、庭、お土産、喫茶の全てを満喫しようとすれば、少なくとも半日はかかるでしょう。(残暑が厳しいので日傘をお忘れなく)

敷地外にあるフレンチカフェ「レストラン デュ パルク」でも食事が楽しめます。

展示会を実施していない時でも、建物+庭を鑑賞するだけで、当時の皇族の生活を想像しながら十分楽しめる施設です。

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