ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展
Bunkamura ザ・ミュージアム|東京都
開催期間: ~
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テーマパーク化
現在まで様々なエジプト文明の展示が日本で開催されたと思いますが、おそらく1番テーマパーク化した展示手法だったのでは?
撮影自由、アニメーションでの説明、展示会場内での撮影スポットなど興味があまりない方でも足を止める工夫がありました。
無論、従来の黙ってみるのが好みの方もいるでしょうし賛否もあるでしょうが、【秋田麻早子さん著作絵を見る技術】でも紹介されていた会話型鑑賞法が理想・推奨する私には、今回の工夫は概ね肯定できる展示方法でした。
※勿論、コロナ禍ですから日本がコロナを克服した後の一つの鑑賞手段としての意味合いです。
鑑賞には無音が望ましいものもあるでしょう。
それでも見て感じたことをその場で口に出すというのは、記憶にも残りますし他の方の意見を見聞きすることは、発見や大仰に言えば文化的水準を引き上げる機会になるのではないかと思います。
今回、ふと思ったのが「古代エジプトってそもそもどれくらいの期間を差すの?」かと思い調べてみました。
最初の王がエジプトを統一した紀元前3150年から紀元前300年あたりにローマに滅ぼされるまでの2900年近い長い歴史だそう…
改めてすごいなエジプト!
そんな大昔の遺産を拝見して
今回、記憶に残ったいくつかの展示物をあげますと
バステト神(猫)
一緒に行った連合いの飼い猫にゃあにそっくりでそれだけで来た甲斐があった。
威厳より愛嬌のある顔でどこか慈愛に満ちて知性を感じる。
マングース、隼、ワニ、山犬など古代エジプト人が生き物を擬人化する感性は現代日本人と感性が似ているように思う。
スカラベ(糞転がし)の胸飾り
どの作品を見てもスカラベはデザインモチーフとして優秀だと思う。
古代人が興味を惹くのもわかる。
ミイラマスク
今回、展示ポスターの主役。
特に胸元の水鳥が色鮮やかで紀元前の色に過去に想いを馳せる。
手に持つ高炉
日本の飛鳥時代に作られた(海を渡ってきた)高炉とは趣が違う。
日本のは道具。
これよりはるか以前に複雑な意匠が施されたエジプトの高炉に驚嘆する。
臓器を入れる壺 4点
胃や肝臓など部位ごとに専用容器があるとのこと。
3匹の魚とロータス(皿)
この世の始まりをシンプルな図案で表現した皿。昨年、一世を風靡したアマビエを想起させる。
単純な図案なので3回も描けば誰でも描ける。
土産の皿を買ったが、なぜ地の色が同じエメラルグリーンで作らなかったのか不満が残る。
創造神プタハの像
今回の裏メイン。
なグロテスクの語源は古代エジプトを滅ぼしたローマかららしいがグロの起源はコレじゃないのか?
夢に出てコロコロ転がされそう。
グッズコーナーにて今回展示されていたバステト神の立体物があれば欲しかったが、あのバステト神ではない猫(神)がいた。
あれじゃない…
ポストカードも正面から捉えたカットでなく残念。
お皿にしてもそう、なぜ色だけでも同じような色合いでできなかったのか。もう一歩頑張って欲しかった。
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