Thank You Memory – 醸造から創造へ –
弘前れんが倉庫美術館|青森県
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Thank You Memory -醸造から創造へ-
生まれ育った街。小さい頃から煉瓦倉庫付近を何度も通り、時代が変わって美術館へと甦った。
過去に何度か展覧会を開催された事があったものの、参加する事が出来ず。大きなチャンスを逃したと感じていた。もうこういう機会は無いだろうと思って数年の時が過ぎた。吉報は突然やって来た。「あの煉瓦倉庫が美術館として生まれ変わる事になった!」改修期間中、何度も付近を通って、進捗状況を見て開館を待っていました。
いよいよ開館となった今年、コロナによる影響で当初予定していた開館時期が延期。本当に開館できるのだろうか?そんな不安もある中、やっとオープンした。
その初めての展覧会が開催され、鑑賞してきた。醸造から芸術の創造へと、バトンが渡され、過去の出来事を含めた歴史と記憶がたくさん学べたり、知る機会にもなった。
外観もまた、撮影スポットとしてベストな雰囲気で、素晴らしい空間となった。
弘前は日本一のりんご作りの名産地。シードルが作られて、りんごの恩恵が生まれた。時代が移り変わり、その役割は終わったものの、建物の価値は街の財産であると同時に、新たな時代の有効な資源と変わって生まれる。多くの文化人や芸術家が弘前の地で創作活動をし、「弘前産」の作品がこの地で誕生した。たくさんの人の関わりがあって、文化が生まれた。
煉瓦もとても活かされた外観と内装で、「れんが倉庫美術館」を感じる雰囲気がとても心地良い。その雰囲気に包まれながらたくさんの作品がひとつひとつ、この展覧会が開催されるまでに欠かす事ができない歴史として、醸造時代の建物の一部や貴重な建設中の写真、美術館へと生まれ変わるまでの建設過程の写真などが展示されていた。弘前市出身の奈良美智さんの作品もあり、弘前愛を感じる。
館内には美術に関する書物を閲覧できるスペースもあり、普通の美術館ではできない図書館的な要素で美術に関する知識を調べる事もできる。館内は撮影も可能とあって、いろんな意味で記憶が思い出となっていつまでも残る。
街も醸造も、美術館としてもそうだが、個人的にも記憶が結び、全てが繋がって今がある事を再認識できた展覧会でした。まさに「Thank You Memory」そのもの。ここから、新たな芸術の拠点としてたくさんの創造をみんなで作っていける、そう感じる有意義な時間を過ごす事ができました。
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