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山王美術館コレクションでつづる 女性画家たち展

山王美術館コレクションでつづる 女性画家たち展

山王美術館|大阪府

開催期間:

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上松松園とマリー・ローランサン

初訪問の山王美術館。
外観は落ち着いた佇まい、中はとてもきれいで絵画を鑑賞するにはとても良い環境。
各階にひとつづつ展示室があり、今回の展示では、5階:上松松園、三岸節子、マリー・ローランサン →4階:片岡球子 →3階:コレクション展 の順路に沿って鑑賞。

展覧会あるあるで、一番最初に観る絵で気持ちのスイッチが入るかどうかが個人的には影響が大きいのだが、今回最初にお目見えするのはこのサイトの紹介にもある上松荘園の「美人納涼図」でいきなり心が持って行かれる。ケース内だったが、単眼鏡でじっくりと美しい目元などを鑑賞。あー、めっちゃ良い。。。ちなみに、何を見つめているのだろう?
他の絵でも、美しい指先の形、結った髪の透け感、書物を読む女性の懐手などなど、上松ワールドを堪能。女性から見た理想の女性を描いているとのことだが、「世の中にはこんなにも美しいものがあるのか」と言っても過言ではないと思う。
解説キャプションにある、女性画家としての苦労や努力、母への想いなども心に響く。

そしてマリー・ローランサン。
印刷や写真ではまったりとした印象だけど、近くで見ると意外にハッキリとしたマチエールに驚く。明確な意思を感じ取れる絵の具の流れや、複雑に重ねられた色彩。それでいて全体としては滑らかで穏やか。からの、あの瞳。無垢のようで悲しみや深みも湛えたような。
これまた、「世の中にはこんなにも美しいものがあるのか」と思う。
フト振り返ると上松の美人画が視界に入り、なんて贅沢な空間なんだ、、、とも。

三岸節子さんの作品は初見だったがとてもインパクトが強く、感じるというよりも考えさせられる絵だった。はじめは何これ?なんでこれが花?と思ったけど、じっと見ていると、ああ、これは花の生命力そのものを写し取ったものなんだ、と理解できる。具象では無いが、静物画の構図や対象のフォルムも残っており抽象でも無い。鮮やかな色彩と、ゴツゴツと塗り込められた絵具の迫力に目が離せなくなる。

さて、4階全フロアを使った片岡球子の作品群。
こちらは正直なところ自分には響かなかった。
独自の日本画の世界で、好きな人は大好きなんだろうなぁ、というのはわかる。
鑑賞中、草間彌生を思い浮かべ、同じように個人的にはあまり響かなかったので、アバンギャルドは好きだと思うのに何が自分には合わないのか咀嚼できていない。

気を取り直して、3階のコレクション展には花の静物画がたくさん。
ルノワールの花の絵と先ほど見た三岸さんの絵に共通項を感じる。
教科書的で写実的な静物画も良いが、このように生気だけを写し取ったようなものもまた良し。
一方で、藤田嗣治は「ああ、すごく良い」と感じる時と、「なんかウザい」と感じる事があるけど、今回は後者。何点か花の静物画があったけど、どれも作風がバラバラで、技巧派の印象。
他にもユトリロやムンク、印象派のシスレーなど、小規模ながら色々と楽しめたフロア展示だった。

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