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(備忘録)9/13大阪市立美術館「近年の修理作品-未来につなぐ文化財修理」等

如来三尊像(6世紀中ごろ中国南北朝)

9月13日(土)大阪市立美術館の企画展を鑑賞してきました。


美術史や、人物などは全くわかりませんが、文化財の修理に関しては、かなり興味を持っています。今回は、そのために駆け込み鑑賞をすることになった話をしていきます。 

 

9月12日夜、いつものようにブラウザを行き来しながら、次に目指す特別展を検索していました。大阪市立美術館の次回特別展は、根来の漆器ということはわかっていましたが、ついついHPを訪れてトップ画像から下の方にスクロールしたところ、企画展に「近年の修理作品-未来につなぐ文化財修理」の文字が『小さく』表示されていました。しかも、会期は9月15日まで、あと2日しかない。そのようなわけで、13日は何もしない予定を変更して、大阪市美に行くこととしました。 

 

この日の企画展には、他にも「アジアの彫刻」「中国の金属工芸」「カザールコレクション」「大阪の宝」「中国のやきもの」「絵になる人々」が併設されており、ついでにレポートします。今回も1周目はざっと見て2周目にじっくり見る鑑賞をしてきました。 

 

1「アジアの彫刻」 

基本、石仏でした。〇〇三尊像というのが多く、ちなみに〇〇の中は如来、菩薩及び道教が入りますが、聞きなれている釈迦三尊像はなかったです。この〇〇三尊像の中で目を引いたのが6世紀西魏の「如来三尊像」で、写真でわかるように中尊が辛坊治郎さんそっくりでした(辛坊さんの姿はググってください)。また、造形ではなく素材で気になったのが、6世紀北斉の「如来三尊像龕(ごう)」と同じく「二菩薩立像」で前者は一見して結晶質石灰岩(いわゆる大理石)、後者はカリ長石多め雲母なしの花こう岩見えました。いずれも造作には向いている石ですが、あまり見たことないなあと思いました。 



青銅鍍金銀「羽人」(後漢1~2世紀)

2「中国の金属工芸」 

青銅コレクションが豊富です。象嵌を施したベルト止めは小さい割には存在感ありました。BC11~8世紀西周の「兕觥(じこう)」は藤田美術館や泉屋博古館でも見ましたが、いずれも模様の細かさが異常で祭祀に向かう気合の入り方がうかがわれました。また、このゾーンには、大阪市美のメインキャラクターである1~2世紀後の「羽人」は美術館のチケットやモニターにいっぱい出てきます。10cm弱の高さでしたが、存在感は一級品でした。 



鰊形彫根付

3「カザールコレクション」 

先日伺った細見美術館さんの櫛・簪のおかげで装身具にも興味を持てるようになりました、そこにきて、外人さんが買った日本みやげな装身具のコーナーで、これらを買ったカザールさんの気持ちがよくわかるラインナップでした。この中で「日光東照宮牙彫印籠」と「鰊形彫根付」の2点が気に入りまして、前者は印籠そのものより根付の眠り猫(東照宮といえばですよね)にカワイイがあふれていました。また後者は、まさにニシンの干物、これを購入した時のカザールさんのホクホク顔が目に浮かぶようです。 



猫図

4「大阪の宝」 

さすがに宝というだけあって、重要美術品、重要文化財がいくつもありました。その中には、尾形光琳の「円形図案集」というデザイン帳もありました。美術史に詳しい方が見たら、これはあの作品だ!とわかるかもしれませんが、私にはさっぱりで、こういう時に美術史勉強したいなあというモチベーションになりますね。また、室町時代の「荼枳尼天曼荼羅図」は保存状態もよく絵がはっきりわかりましたが、素直に逆ハーレムの図か?と専門家に聞かれたら怒られることを思ってしまいました。ただし、ここでのお気に入りは何といっても江戸時代の原在正 作「猫図」であまりに可愛すぎて、ミュージアムショップでポストカードを購入したほどです。(どうでもいい個人設定ですが、展覧会に来たらその記念にポストカード1枚のみを購入することにしています) 



色絵 牡丹文大皿

5「近年の修理作品-未来につなぐ文化財修理」 

ようやく、本日のメインルームです。修理を受けたのは、伊万里焼の大皿、磁州窯の枕、青銅鏡、鉄製水差し及び屏風でした。それぞれの修理過程は傍に置いていたモニタにスライド形式で説明されていましたが、これは時間かかるぞとよく理解できました。ちょっと気になったのが、青銅鏡の修理にアクリル樹脂のほか、エポキシ樹脂を用いていたところですが、樹脂の経年によるエポキシ基の酸化からくる劣化が怖いなと思いました。まあ、余計なお世話かもしれませんが。 



豊臣秀吉像

6「中国のやきもの」 

中国のやきものといえば?と聞かれたらコレというものがそろっていました。仰韶文化の彩陶があったのはかなりうれしかったなあ、なにせ新石器時代の代物ですから、よくこんな完品で保管できていたなあ。その他にも唐三彩、景徳鎮の色絵皿、龍泉窯の青磁が並んでいましたが、なぜか気に入ったのが、一見地味な6世紀北魏の「加彩 駱駝(らくだ)」でした。写実的なつくり方から実際に見ていないと作れないもので、ソグディアナのイラン系民族であるソグドによるもののように感じました(いわゆる胡人)。 

7「絵になる人々」 

最後のルームになりました。いきなり出迎えてくれたのが豊臣秀吉像で、これは見たことある!と思うのは必至です。このルームでは、この秀吉像と南蛮人図屏風断簡のみが撮影OKでしたが、その他にも教科書で見たことのある天龍寺の「夢窓疎石像」では、僧の肖像画も結構見てきましたけどずいぶん痩せてし、頭尖って、なで肩というかなりの特徴をつかんでいましたので、本当にこんな方だったのかなと想像できました。円山応挙の弟子が書いた応挙の肖像画もかなり特徴的で頭大きく、背は低めの印象を受けました。ここでのお気に入りは、曽我蕭白による竹林七賢図屏風で、墨の濃淡で遠近を表す水墨画の技法をわざと外しているため、人物と竹林にかえって動きがあるように見えました。 

 

センターのホールを挟んで1~3、4~7の展示エリアが分かれていて、センターホールの奥には、カフェ「ENFUSE」があり、今回も1周回ったのちこちらで落ち着いてから2周目を回りました。 

なんとか、全部回れてよかったです。昨日は、未セーブの文章がきれいさっぱり消えて灰のように白くなっていましたが、ここまで作り直すことができました。疲れました。 



プロフィール

ぷーなが
令和7年9月からレポートを書き始めた、技術、美術史、人物などちゃんと勉強していないド素人です。今は鑑賞の機会を増やし、見る目を鍛えたいと思います。
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