4.0
ヨーロッパ銅版画を元に墨で描いた洋風画
岡本秋暉、千葉市美術館8階
滴水軒コレクション、千葉市美術館7階。朝日新聞夕刊で石原孟高「犀図」が紹介されていて、やはり見に行くことにした。ヨーロッパ銅版画を元に墨で描いた洋風画。珍妙な動物や洋風画がいくつもあって、行ってよかった。
常設展、深沢幸雄特集、辰野登恵子特集、鏑木清方と日本画特集に甲斐庄楠音が出ていた。
横尾芳月「線香花火」大正期日本画がよかった。
斎藤名穂、千葉市美術館4階
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摘水軒記念文化振興財団は、岩佐又兵衛《弄玉仙図》(重要文化財)をはじめとする肉筆浮世絵や、伊藤若冲《旭日松鶴図》等の花鳥・動物画を核とする国内有数の江戸絵画コレクションを所蔵しています。
同財団のルーツである寺嶋家は江戸時代、柏村の名主を務め、水戸街道沿いの居宅「摘翠軒」は文人墨客が集う文化サロン的な役割を果たしていました。現在の同財団所蔵品は、寺嶋家に逗留したという幕末の絵師・岡本秋暉の作品をはじめとする伝来品を母体とし、発展させたものです。
肉筆浮世絵では菱川師宣、勝川春章、鳥居清長、東洲斎写楽といった代表的な絵師の優品が揃う一方、花鳥画・動物画では若冲や、円山応挙のような有名な絵師のみならず、江戸中後期を彩った南蘋派や洋風画、逸伝の絵師によるユーモラスな作品まで多岐にわたります。その収集はまさに縦横無尽。個人コレクションならではの自由で直感的な審美眼で選び抜かれた作品群は、見る者に江戸絵画の豊饒さ、純粋に絵と向き合うことの喜びと楽しさを語り掛けてくれることでしょう。本展は選りすぐりの約100 件によって摘水軒コレクションの全容を紹介する、過去最大規模の機会となります。
※「岡本秋暉 百花百鳥に挑んだ江戸の絵師」と
同時開催
会期 |
2024年6月28日(金)~2024年8月25日(日)
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会場 | 千葉市美術館 Google Map |
住所 | 千葉県千葉市中央区中央3-10-8 |
時間 |
10:00~18:00
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休館日 |
7月1日(月)、8日(月)、29日(月)、8月5日(月) ※第1月曜日は休館日 |
観覧料 | 一般 1,400円(1,120円) 大学生 800円(640円) 小・中学生、高校生 無料
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TEL | 043-221-2311 |
URL | https://www.ccma-net.jp/ |
4.0
岡本秋暉、千葉市美術館8階
滴水軒コレクション、千葉市美術館7階。朝日新聞夕刊で石原孟高「犀図」が紹介されていて、やはり見に行くことにした。ヨーロッパ銅版画を元に墨で描いた洋風画。珍妙な動物や洋風画がいくつもあって、行ってよかった。
常設展、深沢幸雄特集、辰野登恵子特集、鏑木清方と日本画特集に甲斐庄楠音が出ていた。
横尾芳月「線香花火」大正期日本画がよかった。
斎藤名穂、千葉市美術館4階
4.0
岡本秋暉よりこっちの企画のほうが面白かったです。
特定エリアを使った特集かと思いきや7階ワンフロアとは嬉しい。
ほぼモダンアートの村瀬太乙、孫悟空の酒井梅斎、近年人気の上田公長、中村芳中もあり、
府中市美術館などの江戸絵画展で見る作品もありましたね。
欲しいのは柴田是真《葡萄栗鼠図》すごく良い作品。
枝から落下する栗鼠のそばには齧られた葡萄も、相方リスの表情も、描写が細かくてイイ。
やっぱり江戸絵画は面白い!そう思わせる充実の企画展でした。
会期終盤ですがそんなに混んでなかったです。
5.0
江戸絵画好き必見。第1章肉筆浮世絵40点。歌麿、栄之、北斎の名品から清長、春信の希少な肉筆、moa美術館蔵以外に春章の雪月花があるとは。第2~4章又兵衛、若沖、芦雪等人気絵師作品は勿論、無款、マニアックな絵師の佳品、ゆるいユーモラスな作品もかなり楽しめます(展示総数104点)。同時開催の岡本秋暉展や常設展も楽しめかなり満足感高めの展覧会です。常設展の渓斎英泉作品4点を含む浮世絵展示も良い!
5.0
岡本秋暉展の後は、摘水軒コレクションの鑑賞。
今回、レセプションに参加する機会を得て、理事長・寺嶋氏の挨拶を聞くことができました。「展覧会のタイトルを縦横無尽としてくれたのがうれしい」と仰っていた通り、ビッグネームから無款まで好きなものを好きなように集めた感じで、面白い作品が多かったです。
また、「美術品を集め始めて25年ほどで、まだまだ」とも語っていましたが、いやいやどうして。「邸内遊楽図」に見覚えがあったので調べてみたら、5月に大倉集古館で見てました!「浮世絵の別嬪さん」展に15点も出品していたし、十分手広くやってます(笑)
まずは、目玉の岩佐又兵衛の「弄玉仙図」
入り口すぐのところに、浅いケースに入れて展示されているので、まじまじと見たくなるんですよ。墨の濃淡が素晴らしい作品ですが、私は鳳凰の尾の美しさに痺れましたね。ふんわりした佇まいの鳳凰が「音色に誘われて来ちゃった」みたいな、うっかりした感じ。浮揚感たっぷりの鳳凰です。
衝撃だったのがいずれも無款の「見立無間の鐘図」と「猫金魚花鳥図」
両方とも初めて見る題材で、無間の鐘は絵の中に小判が舞う驚きのストーリーだし、猫金魚は「最後は猫しか残らん」と心配になる作品。
肉筆の美人画は着物の柄が綺麗なものだけを並べたのかと思えるほど艶やか。菊と熨斗を組み合わせた柄とか、ちょっと現代では思いつかないようなものまであって、江戸時代の意匠の凄さに驚きます。
岡田半江の「長春図」に描かれた孔雀は「孔雀、だよね?」という感じで、岡本秋暉を見た後では同じ生物とは思えない(笑)
もはや戯れ絵の域だけど、じわじわ可笑しみが沸いてくる。
柴田是真の「葡萄栗鼠図」は木から落下するリスの顔を正面から見た作品。
構図も珍しいし、リスの焦り顔がリアルで、助けてあげたくなる。
酒井梅斎の「孫悟空の図」は孫悟空が吹くシャボン玉から分身が現れる術。寛いでいる風の孫悟空のシャボン玉から、ファイティングポーズの分身が出てくるのが面白い。
曾我二直庵の「架鷹図屏風」を見て、すぐに国立工芸館にある鈴木長吉の「十二の鷹」を思い出した。鷹が並ぶと壮観なんですよ!展示は右隻だけですが、図録には左右載ってます。
展示のあちらこちらにコレクターのエピソードが綴られていて、それがコレクションを理解するのに役立ちます。作品との出会い… Read More
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