3.0
ロボットアニメ史をたどる
日本のロボットアニメの歴史を概観しつつ、その造形や能力の特徴を紹介してくれる意欲的な内容の展覧会だった。私自身は、ロボ系アニメはおろか全般的にアニメには親しんでこなかったタイプなので、会場で興味深そうに見ている方々に共感できるほど没入はしなかったのだが、今後も多様な視点から日本のアニメの歴史化が進むことへの期待は膨らんだ。
展示としては、思っていた以上に、というか大半がパネルなどの展示造作物だったため、原画や模型のような作品や資料がかなり少ない。美術館での展示としては厚みを感じられなかった。個人的には、常設展を出た後に展示されていたクリエーターや識者へのQ&Aパネルが興味をそそるテーマで、関心と探求を掘り下げるきっかけになりそうだった。