5.0
美しいものとゾワっとするものが融合する世界
会期の終わりに訪問したのでかなり混んでいました。お客様は年齢層が幅広く、海外の方も多くてフランス語をよく耳にしたのでフランスで人気というのは本当なのですね。
実際、海外の漫画祭で描かれたポスターなども展示されていましたし、アメリカで漫画のアカデミー賞と呼ばれるアイズナー賞も受賞されています。
作品はかなりの展示数があり、一つの作品ごとにたくさんの枚数の原画が展示されているので見応えがあります。なかには続きがかなり気になる作品も。私の好きな猫漫画「よん&むー」もありました(現在飼っている猫ちゃんの漫画も)
虫や異形のものなど、美しいものとゾワっとするものを融合して描くのがすごくお上手な先生で、「うずまき」など発想に驚かされます。美醜って紙一重なんだなと思ったり。なかには笑えるコマもありました。
また、「富江」の造形作品(伊藤先生が彩色されたものも)や先生が中学生時代に描かれた作品(この時点で画風が確立されている)先生の蔵書(影響を受けたという「エコエコアザラク」がある)などもあり、おみくじやうずまきを体験できる映像コーナーもありました。
先生が自作したと思われるスタンプまであり、元歯科技工士だから手先が器用なのね、と思ったり。
一階の売店では書籍とグッズがかなり種類があり、完売商品も多かったです。最近はガチャ方式の中身が見えないグッズが増えたので悩ましい。
もうすぐ終わってしまいますが、伊藤先生の妖しく美しい世界をぜひ味わってください。