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いのちうつしすぎ
きのこ、うつくしすぎます
うま、うつくしずぎます
ごりら、うつくしすぎます
こんなにたくさんうつくしいものを表現できるのがすごいと思います
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この展覧会では、人間以外の自然界のいきものを「うつす」ことに取り組み続けてきた6名のつくり手たちを紹介します。
創作・表現活動において、動物や植物という題材は非常にポピュラーなものですが、今回注目するのは、特定のいきものと分かちがたい関係を結び、数十年にわたり高い熱量を絶やすことなく、それらの姿を追いかけ続けた/続けているつくり手たちです。
偶然の出会いを機に野生きのこに魅了されて以来、様々な土地に生息するきのこを探し描き続けている小林路子(こばやし みちこ)。明治末~昭和期の画壇で活躍する一方、少年の頃から草花を愛で、それらの姿を日々描き記録し続けた辻永(つじ ひさし)。木象嵌職人として鍛え上げた手わざにより、日本におけるバードカービングの世界を切り拓いた内山春雄(うちやま はるお)。詩的かつ実験的作風で戦後写真界に躍り出たのち、その後半生をサラブレッドの撮影にささげた今井壽惠(いまい ひさえ)。大学在学中に牧場で出会ったウシに魅せられ、酪農の現場で働きながらウシたちの存在を木版画に刻み続けている冨田美穂(とみた みほ)。世界各地の動物園やアフリカの野生に暮らすゴリラを追いかけ、心を交わし、描き記してきた阿部知暁(あべ ちさと)。
ひとつの主題を切実に求め、それらの姿を写し、描き、かたどることを通して、それぞれのつくり手たちは何を見つめてきたのでしょうか。本展では、「うつす」という営みの中で繰り広げられる、他者との触れあいの様々なあり方と向き合いながら、私たち人間が他のいきものたちと共に生きていく未来について、考えていきたいと思います。なお、本展では、視覚に障害のある方も作品を味わえるよう、一部、手で触れて鑑賞する作品や触察ツールを用意しています。
※「上野アーティストプロジェクト」は、「公募展のふるさと」とも称される東京都美術館の歴史の継承と未来への発展を図るため、公募展に関わる作家を積極的に紹介する展覧会シリーズとして2017年より毎年異なるテーマを設け開催しています。
会期 | 2023年11月16日(木)~2024年1月8日(月・祝) |
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会場 | 東京都美術館 Google Map |
展示室 | ギャラリーA・C |
住所 | 東京都台東区上野公園8-36 |
時間 |
9:30~17:30
(最終入場時間 17:00)
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休館日 |
2023年11月20日(月)、 12月4日(月)、12月18日(月)、 12月21日(木)~2024年1月3日(水) |
観覧料 | 一般 500円 65歳以上 300円 学生以下 無料
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TEL | 03-3823-6921 |
URL | https://www.tobikan.jp |
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きのこ、うつくしすぎます
うま、うつくしずぎます
ごりら、うつくしすぎます
こんなにたくさんうつくしいものを表現できるのがすごいと思います
4.0
すっかり定着した上野アーティストプロジェクト。今回のテーマは特定のいきものに高い熱量で創作の源としている作家を紹介。単に動植物を扱った作品展ではありません。展示作品はボタニカルアート、動物画、フォト、彫刻という言葉以上の凄みがある作品ばかりでした。個人的には冨田美穂の牛の特大版画、阿部知暁のゴリラを描いた絵画作品群が良かったです。秀逸な超写実だけでなく、捉えがたい牛、ゴリラの性格まで表現されており、必見です。
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