4.0
陰陽師展を鑑賞して
以前、京都市内の安倍神社、六道珍皇寺を訪ねた際に陰陽師の歴史と役割が明確に理解することが出来なかった。今回の陰陽師展を鑑賞して、平安時代以前から明治初期までの関係する文書や展示品を通して、延々と続いたてきたという理由が良く理解することが出来、大変に意義あるものでした。
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陰陽師とはどのような存在だったのでしょうか。この展示では、あまり知られていない陰陽道の歴史とそこから生み出されてきた文化をさまざまな角度からとりあげて考えてみます。古代において成立した陰陽道は中世から近世へと数百年にわたり、その役割を広げながら、時代とともに多様に展開していきました。その姿を都状(とじょう)や呪符など具体的な史資料をもとに、明らかにしていきます。
安倍晴明は平安時代の実在した陰陽師ですが、陰陽道の浸透とともに、伝奇的なイメージが付け加わっていきます。その姿を追うことで陰陽道の性質をとらえることも試みます。さらに陰陽師たちが担った暦について、その製作や形式、移り変わりの様子を見つめることによって、人びとが陰陽道に求めたものが見えてくるでしょう。
なお、この展示は科学研究費基盤研究(C)「古代~近代陰陽道史料群の歴史的変遷と相互関係の解明」の成果の一部です。
会期 | 2023年10月3日(火)~2023年12月10日(日) |
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会場 |
国立歴史民俗博物館
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展示室 | 企画展示室A・B |
住所 | 千葉県佐倉市城内町117 |
時間 |
9:30~16:30
(最終入場時間 16:00)
|
休館日 |
月曜日 月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館 |
観覧料 | 一般 1,000円 大学生 500円
|
TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
URL | https://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/project/index.html |
4.0
以前、京都市内の安倍神社、六道珍皇寺を訪ねた際に陰陽師の歴史と役割が明確に理解することが出来なかった。今回の陰陽師展を鑑賞して、平安時代以前から明治初期までの関係する文書や展示品を通して、延々と続いたてきたという理由が良く理解することが出来、大変に意義あるものでした。
3.0
陰陽師、特に安倍晴明にスポットを当てた企画のようになっていますが、これは人寄せのためで、明治改暦で太陰太陽暦(旧暦)がなくなってから150年の節目にあたり、暦について考え直してみようというのが、裏のテーマになっているようです。
かつての暦はカレンダーとしてお祭などの年中行事、農作業をする上での日取りを定めているだけでなく、季節ごとの知識や生活の知恵、さらには占いやまじないも含んでいました。
今でもその名残はあって、大安や仏滅で行事をいつやるかを決めていたり、二十四節気で季節ごとの食事を決めたりしています。
占いの多くは、生年月日と出生時刻を元に鑑定する内容で体系化されていて、今でも根強く世の中に残っています。
そんな暦を日本人はどう作って、より正確にするべく見直してきたかを知る展示になっています。
ただ如何せん古文書資料が多い上に、説明書きをじっくり読まないと理解できない展示内容なので、時間がかかるし正直疲れます。資料保護のため照明が落としてあるので、なおさらでした。
歴博フォーラム「陰陽師と暦」にも参加させてもらい、研究者の皆さんのお顔と生の声を聴けたのは良かったです。
3.0
正直に言うと思っていたよりも文字の展示が多くて疲れたので、これから行く人は眼鏡必須だと思います。
今まで単語で覚えていた人物や背景が、展示を通してより深く歴史を覚えられて良かったです。
入口に近い方の展示の中盤に面白い陰陽師のエピソードがあったので、これから行く人にぜひ読んで欲しいと思います。
今回貰ったチケットで常設展も見ることが出来ました。
想像以上に常設展が凄かったのでもっと早くから行けば良かった…と思いました。
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