4.0
アーティストが紡ぐ物語
テレビで大原美術館近くの児島虎次郎が使っていたアトリエで1年に1人だけ数か月制作する。そして今年度それを行っているのが谷原菜摘子さんだというのに惹かれて大原美術館を訪れた。
ご自分が作られた「新竹取物語」に基づいた世界がキャンバスに広がっていた。キャンバスといっていいのか、それは黒いベルベット。漆黒のキャンバスに浮かび上がる世界は鮮やかで幻想的。そしてミステリアスだった。
ただ、展示されていたのが、工芸館。できれば制作を行った児島虎次郎のアトリエであれば、もっと感動しただろうし、せめて絵画を主に展示する本館のどこかに展示してほしかった。