今村源 遅れるものの行方

水戸芸術館 現代美術ギャラリー

  • 開催期間:2023年11月3日(金・祝)~2024年1月28日(日)
  • クリップ数:6 件
  • 感想・評価:1 件
今村源 遅れるものの行方 水戸芸術館 現代美術ギャラリー-1
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《ヒカリにかえる》2017、ギャラリーノマル 大阪
《2002-11 イエ》、資生堂ギャラリー 東京、撮影:桜井ただひさ
《流れること/留めること ver.Terra-S》2022、
京都精華大学ギャラリーTerra-S 京都、撮影:高野友実、
画像提供:京都精華大学ギャラリーTerra-S
《きせい・キノコ》リボーン アート・フェスティバル 2019、牡鹿半島 宮城
《森ニイマス》、宇都宮美術館 栃木
今村源 遅れるものの行方 水戸芸術館 現代美術ギャラリー-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

今村源は、普段、気にも留めないありふれたものに、少しの隙間を加える、あるいは天地を入れ替えたり裏返したりすることで、ユーモラスな造形でありつつも、その軽く透明感のあるイメージから一転、日常と表裏一体にある深遠な世界を観る人に想起させる作風で広く知られています。

ボール紙、発泡スチロール、石膏、針金やビニールなど、およそ彫刻らしからぬ軽い素材で、浮遊感溢れる「彫刻」を制作してきた今村の作品の根源には、彼が関心を寄せる森の地下に菌糸を張り巡らし、ときおり地上に姿を顕すキノコの世界への関心があります。人間には見えない世界で、しかし確実に世界と共生し、世界を支えている菌類へと向けられた今村の思索は、私(個)を超えて連綿と続く生命の営みへと広がっていきました。

本展は、1980年代前半より京都を拠点に制作活動をスタートさせ、いずれにも寄らない独自の哲学的作風で早くから注目を集めてきた現代美術家・今村源の10年ぶりとなる美術館の個展となります。

◆ 今村源(いまむらはじめ)
1957年大阪生まれ、京都在住。81年に京都市立芸術大学美術学部彫刻科を卒業、83年に同大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了。関西を中心に活動し、カラーワイヤーを使った平面作品や版画、針金で個々の彫刻がつながり合うインスタレーションなど、日常にあるありふれたものを用いて制作を行う。ユーモラスな形態をとりながら哲学的な作品は、日常と表裏一体にある深遠な世界を見せる。近年の個展に、「流れること/留めること」(ギャラリーノマル、大阪、2021年)、「パラパラパラ」(ARTZONE、京都、2018年)。展覧会に、「疎密考」(和歌山県立近代美術館、2021年)、「TADのベスト版 コレクション+ あなたならどう見る?」(富山県美術館、2020年)、「起点としての80年代」(金沢21世紀美術館、2018年/高松市美術館、2018年/静岡市美術館、2019年)、「東アジア文化都市 2017 京都 アジア回廊 現代美術展」(元離宮二条城/京都芸術センター、2017年)などがある。第35回中原悌二郎賞優秀賞(2007年)、第28回京都美術文化賞(2015年)を受賞。作品は国立国際美術館、伊丹市立美術館、兵庫県立美術館、和歌山県立近代美術館などに収蔵されている。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年11月3日(金・祝)~2024年1月28日(日)
会場 水戸芸術館 現代美術ギャラリー Google Map
住所 茨城県水戸市五軒町1-6-8
時間 9:30~18:00
  • (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 
※祝日の場合は翌火曜日、年末年始
※12月9日(土)、10日(日)は近隣でG7大臣会合開催のため休館
観覧料 一般 900円
団体(20名以上)700円
高校生以下・70歳以上 無料
身体障害者手帳/療育手帳/精神障害者保健福祉手帳/指定難病特定医療費受給者証/をお持ちの方 無料(付き添いの方1名)
  • ※学生とシニアための特別割引デー「First Friday」(学生証をお持ちの方と65〜69歳の方は、毎月第一金曜日100円)
TEL029-227-8111
URLhttps://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5251.html

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

浮遊する、あるいは回転する彫刻

関東では初の個展だそうです。確かに今村源の作品は、大阪の国立国際美術館で見たことがあるし、宮城県石巻市で開催された「リボーン アート・フェスティバル 2019」を紹介した写真でも拝見した覚えがある。どちらも2019-2023年の作品で《きせい・キノコ》というタイトルでした。針金で作られたキノコの立体作品で、そこそこ大きい。空中に飾って、下から仰ぎ見るような展示なので、ある程度の大きさと密度がないと形が分からなくなるような作品です。浮遊する彫刻とでも表現するしかない独特の世界。特に針金を使うようになった、2010年以降の作品は、軽くて隙間だらけで、吹けば飛びそうなんだけど、たぶん壊れないし、飛んで行かない。そんな感じです。

今回は、1997年の作品、つまり初期の作品から始まって、現代の作品に至る様子が分かるようになっている。徐々に軽く、粗くなって行くのが面白い。そして2006年の作品からモーターと小さなプロペラを使って回転する作品も登場する。素材が軽いから回転するのだろうが、ぱっと見は軽そうに見えないので、意表を突かれる。

ちなみにタイトルの「遅れるものの行方」の意味は分かりませんでした。図録を購入すれば、何か分かるのかもしれませんが、図録の出版は来年の模様。

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出展作品・関連画像IMAGES

《ヒカリにかえる》2017、ギャラリーノマル 大阪

《2002-11 イエ》、資生堂ギャラリー 東京、撮影:桜井ただひさ

《流れること/留めること ver.Terra-S》2022、
京都精華大学ギャラリーTerra-S 京都、撮影:高野友実、
画像提供:京都精華大学ギャラリーTerra-S

《きせい・キノコ》リボーン アート・フェスティバル 2019、牡鹿半島 宮城

《森ニイマス》、宇都宮美術館 栃木

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