5.0
写実絵画の最高峰がここにある!
写実現代画家としては、先日、千葉県立美術館で個展をされていた山本大貴さん(美しいバレリーナが印象的)、府中市美術館で個展をされていた諏訪敦さん(現代版九相図作品が衝撃的)、見に行くことができなかったですが、多くのメディアが取り上げていたことで、ちょっとだけ知ることができましたが、他の画家は今回が初めて見るものばかりでした。
今回のテーマ「瞳の奥になるもの」からまずは瞳に何が描かれているのかをじっくり見ることからはじめました。画家によって異なる描き方の特徴がだんだん見えてきたり、ヤン・ファン・エイクのようにその瞳に写る絵が描かれているのかなと思いながら・・・どれも写真のように写実的で、さらにはまるで生きているその人と対面しているような感覚で、心がドキドキし、その世界に入り込んだように感じました。
一番魅力的な女性を描く塩谷亮さん(プロフィールをみると年齢も近い方で、勝手に同世代というだけで共感)、異色の世界観を全面に出す石黒賢一郎さん(「細胞融合増殖抑制装置001」は、上下反転した奥から見上げられる女性の目の鋭さから恐怖を感じました。)、三重野慶さん(若い女性の心の叫びがこだまする青春の1ページ)
今後もこの分野についてもアンテナを張っていきたいと思いました。