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野ざらし紀行きっかけで、芭蕉を学ぶ
あまりにも有名な松尾芭蕉ですが、教科書に出てくる有名な俳句を幾つか知っている程度で、芭蕉について勉強したことがなかったので、今回、約80年ぶりに再発見された『野ざらし紀行図巻』が全巻公開されるという事で、ミーハー心から、これは見とかないと思い、終了間際に足を運びました。(正直、行こうか行かないか迷いましたが、急遽時間ができ、今しかないと駆けつけました)
そもそも、なぜ芭蕉はそんなにすごいのか、ネットで調べると、『俳句を単なる言葉遊びの芸事から世界で最も短い詩として文学まで高めたから』とありました。この話を聞いて、岡本太郎が縄文土器を歴史的資料としての価値を芸術品として再評価したことや、ピカソがアンリ・ルソーの素朴な絵を近代の並外れた解釈者として評価したことを思い出しました。
すでに存在する事柄を再評価して、価値を高める視点を見出す、そこに芸術的凄さがあると感じました。
概念として理解できても、芭蕉のことを最も学ばないと本当の凄さはまだまた理解できないなと思い、今は「芭蕉のあそび」を読んで勉強中です。