「もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?」
奈良美智展弘前 2002-2006 ドキュメント展

弘前れんが倉庫美術館

  • 開催期間:2022年9月17日(土)~2023年3月21日(火・祝)
  • クリップ数:12 件
  • 感想・評価:1 件
「もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?」奈良美智展弘前 2002-2006 ドキュメント展 弘前れんが倉庫美術館-1
「もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?」奈良美智展弘前 2002-2006 ドキュメント展 弘前れんが倉庫美術館-2
「もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?」奈良美智展弘前 2002-2006 ドキュメント展 弘前れんが倉庫美術館-3
「YOSHITOMO NARA + A to Z」展示風景(2006年)
©Yoshitomo Nara
撮影:永野雅子
「YOSHITOMO NARA + graf A to Z」開催中の様子(2006年)
提供:NPO法人 harappa
奈良美智《A to Z Memorial Dog》2007年
©Yoshitomo Nara
Photo:Naoya Hatakeyama
「もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?」奈良美智展弘前 2002-2006 ドキュメント展 弘前れんが倉庫美術館-1
「もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?」奈良美智展弘前 2002-2006 ドキュメント展 弘前れんが倉庫美術館-1
「もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?」奈良美智展弘前 2002-2006 ドキュメント展 弘前れんが倉庫美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

(…)みんなががんばってオープンした直後は花が咲いてお花見をする感じ。そして、花は必ず散るように、会期があるから展覧会も終わる。でも、終わった後には、種とかいろんなものをみんなが落とすんじゃないかな。(…)花が咲く背景には、土に還って養分となったたくさんの葉っぱがある。
—奈良美智の言葉より(2006年)(『A to Z 奈良美智+グラフ』フォイル、2006年)


本展は、美術館になる前の煉瓦倉庫で開催された、弘前市出身の現代美術家・奈良美智(1959-)による三度の展覧会*の軌跡を振り返る展覧会です。

現代美術作家として国際的に活躍する奈良は、1988年の渡独後、海外での活動も積極的に行う中、2000年に帰国します。翌年から、国内初の本格的な個展「I DON’T MIND, IF YOU FORGET ME.」が全国を巡回し、2002年には煉瓦倉庫を会場として開催されました。これを契機として、2005年、2006年にも煉瓦倉庫で奈良の展覧会が開かれました。

「奈良美智展 弘前」、通称「ナラヒロ」と呼ばれたこれらの展覧会は、当時煉瓦倉庫を所有していた吉井酒造株式会社の社長・吉井千代子と奈良の出会いをきっかけに、市内外から集まった多くのボランティアが主体となり実現しました。全国から多くの来場者が訪れ、街中に新たなエネルギーがもたらされました。このことは、美術館のなかった弘前に新しいアートの拠点ができることの可能性について市民が意識を向けるひとつの大きな機会となり、さらには煉瓦倉庫が現在の「弘前れんが倉庫美術館」として生まれ変わるための具体的な動きへと繋がりました。

煉瓦倉庫での最初の奈良美智展から20年を迎える本年、煉瓦倉庫と地域の関係性において重要な意味を持つ、この「ナラヒロ」にあらためて光をあてます。三度の展覧会を、当時の印刷物やグッズ、記録映像など様々な資料によって振り返り、かかわった人たちの思いをたどります。当時の展覧会準備の様子や展示風景を撮影した、写真家の永野雅子と細川葉子による写真展示のほか、過去に出展された奈良美智の絵画作品の展示などを予定しています。

資料および作品の展示、さまざまな角度からのリサーチの実践を通して、弘前で生まれた「ナラヒロ」というひとつの事例を基点としつつ、地域のアートプロジェクトや美術館、そしてそこに関わる人々をとりまく複数の問いを浮かび上がらせ、考えをめぐらせるための場の創出を目指します。

*「I DON’T MIND, IF YOU FORGET ME.」(2002年)「From the Depth of My Drawer」(2005年)「YOSHITOMO NARA + graf A to Z」(2006年)

◆ 奈良美智
1959年、青森県弘前市生まれ。現在、栃木県那須塩原市を拠点に活動している。見つめ返すような瞳の人物像が印象的な絵画、日々生み出されるドローイング作品のほか、木、FRP、陶、ブロンズなどの素材の立体作品や小屋型のインスタレーション作品の制作でも知られる。ヨーロッパ、アメリカ、日本、そしてアジアの各地のさまざまな場所で発表を続けている。1980年代後半から作家活動を開始し、1988年渡独、国立デュッセルドルフ芸術アカデミー入学。修了後、ケルン在住を経て、2000年帰国。2001年に国内で初めて大規模な個展を開催し、横浜美術館ほか全国で巡回。近年の主な個展に「YOSHITOMO NARA」(ロサンゼルス・カウンティ美術館、2021-2022年)、「奈良美智特展」(台湾芸術大学 関渡美術館/高雄市立美術館、2021年)などがある。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年9月17日(土)~2023年3月21日(火・祝)
会場 弘前れんが倉庫美術館 Google Map
住所 青森県弘前市吉野町2-1
時間 9:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 火曜日 
12月26日(月)~2023年1月1日(日)
観覧料 一般 1,300円 (1,200円)
大学生・専門学校生 1,000円 (900円)
※( )内は20名様以上の団体料金
  • ※以下の方は無料
    ・高校生以下の方
    ・弘前市内の留学生の方
    ・満65歳以上の弘前市民の方
    ・ひろさき多子家族応援パスポートを持参の方
    ・障がいのある方と付添の方1名
URLhttps://www.hirosaki-moca.jp/

弘前れんが倉庫美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

建物目当てが・・・!

外観が美しく話題にも上がっている美術館なので
今回の青森の旅のメインの1つとして楽しみにしていた。

ドキュメンタリー展示だったため、非常によかった。
この美術館の成り立ちは、奈良さんと大いに関係があるということがわかり
吉井千代子さんというこのれんが倉庫の持ち主と、奈良さん、
地元の人々の熱意ではじまったものなのだということ。

関係者の(長めの!)コメンタリー映像がいくつもあったが
じっと最後まで見入ってしまうほどコメントがリアル。
ストーリーがあると共感でき、感動も呼ぶし印象に残る。

旅に来ていながら、学びもあるとても充実した展示だった。

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morinousagisanさん

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出展作品・関連画像IMAGES

「YOSHITOMO NARA + A to Z」展示風景(2006年)
©Yoshitomo Nara
撮影:永野雅子

「YOSHITOMO NARA + graf A to Z」開催中の様子(2006年)
提供:NPO法人 harappa

奈良美智《A to Z Memorial Dog》2007年
©Yoshitomo Nara
Photo:Naoya Hatakeyama

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