杉本博司展 本歌取り
-日本文化の伝承と飛翔

姫路市立美術館

  • 開催期間:2022年9月17日(土)〜2022年11月6日(日)
  • クリップ数:11 件
  • 感想・評価:3 件
杉本博司展 本歌取り -日本文化の伝承と飛翔 姫路市立美術館-1
杉本博司展 本歌取り -日本文化の伝承と飛翔 姫路市立美術館-2
杉本博司展 本歌取り -日本文化の伝承と飛翔 姫路市立美術館-3
杉本博司展 本歌取り -日本文化の伝承と飛翔 姫路市立美術館-4
杉本博司展 本歌取り -日本文化の伝承と飛翔 姫路市立美術館-5
杉本博司展 本歌取り -日本文化の伝承と飛翔 姫路市立美術館-6
杉本博司展 本歌取り -日本文化の伝承と飛翔 姫路市立美術館-7
杉本博司 《月下紅白梅図》 2014年 ©Hiroshi Sugimoto
杉本博司 《天橋立図》 2022年 ©Hiroshi Sugimoto
《春日神鹿像》 室町時代 海景五輪塔:杉本博司 鞍、蓮台補作:須田悦弘 小田原文化財団
重要文化財 《金銅春日神鹿御正体》 南北朝時代(14世紀) 細見美術館
杉本博司 《カリフォルニア・コンドル》 1994年 ©Hiroshi Sugimoto
伝 牧谿 《松樹叭々鳥図》 室町時代(15~16 世紀) 藤田美術館
重要文化財 伝 能阿弥筆《三保松原図》 室町時代(15世紀)、兵庫県立美術館 頴川コレクション
杉本博司展 本歌取り -日本文化の伝承と飛翔 姫路市立美術館-1
杉本博司展 本歌取り -日本文化の伝承と飛翔 姫路市立美術館-1
杉本博司展 本歌取り -日本文化の伝承と飛翔 姫路市立美術館-1
杉本博司展 本歌取り -日本文化の伝承と飛翔 姫路市立美術館-1
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杉本博司展 本歌取り -日本文化の伝承と飛翔 姫路市立美術館-1
杉本博司展 本歌取り -日本文化の伝承と飛翔 姫路市立美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

杉本博司はかつて、自身の作家活動の原点とも言える写真技法を和歌の伝統技法である本歌取りと比較し、「本歌取り論」を展開した。この中で杉本は、日本文化の伝統は旧世代の時代精神を本歌取りすること、つまり古い時代の感性や精神を受け継ぎつつ、そこに新たな感性を加えることで育まれてきたものであろうと述べている。更には、日本だけでなく世界中の文化に本歌を求め、自身の創作においても本歌取りを試みたいとも記している。

杉本は本展で、自身の表現領域の拡大に伴い、写真技法のみに留まらない更なる「本歌取り論」の展開を試みる。時間の性質や人間の知覚、意識の起源といった杉本が長年追求してきたテーマを内包しながら、千利休の「見立て」やマルセル・デュシャンの「レディメイド」を参照しつつ独自の解釈を加え、新たな本歌取りの世界を構築する。

この新たな本歌取りを表現すべく、初公開となる屏風仕立ての写真作品≪天橋立図屏風≫とその発想の源泉となった頴川美術館旧蔵の重要文化財≪三保松原図≫(兵庫県立美術館蔵)や、春日大社に関わりのある重要文化財≪金銅春日神鹿御正体≫(細見美術館蔵)とそれを本歌とした≪春日神鹿像≫など、杉本作品と共に、その本歌となった様々な作品が展示される。

また、尾形光琳の≪紅白梅図屏風≫を本歌とする≪月下紅白梅図≫や、代名詞ともいえる大判の写真作品をはじめとする杉本の代表作に加えて、姫路城を撮影して屏風に仕立てた≪姫路城図≫、書寫山圓教寺所蔵の≪性空上人坐像≫を本歌とした写真作品≪性空上人像≫といった姫路の文化財に触発されて生まれた新作を通して、「本歌取り論」を提唱する以前から現在に至るまで、杉本作品の底流には常に本歌取りの概念が存在していることを紐解く。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年9月17日(土)〜2022年11月6日(日)
  • 前期:9月17日(土)~10月10日(月・祝)
    後期:10月 12日(水)~11月6日(日)
    ※会期中展示替えがあります
会場 姫路市立美術館 Google Map
住所 兵庫県姫路市本町68-25
時間 10:00〜17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日 
9月20日(火)、10月11日(火)
※ただし9月19日、10月10日は開館
観覧料 一般 1,200円(1,000円)
大学・高校生 600円(400円)
中学・小学生 200円(100円)
  • ※( )内は20人以上の団体料金
TEL079-222-2288
URLhttps://www.city.himeji.lg.jp/art/

姫路市立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

姫路市立美術館 姫路市立美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

本歌取りだけでも面白いのだけど、本歌の幅が広いと楽しくなる

最初に杉本博司の作品、例えば「ジオラマ」シリーズを見たとき、かなりコンセプチャルな写真家だと思っていた。

それが、2008年の「歴史の歴史」展から自身が収集した古美術品と自身の作品をあわせたインスタレーションを実施し、写真家という枠では括れなくなった。気がつけば建築、人形浄瑠璃、庭園設計、墨書、表装となんだかいろんな分野を手がけていて、どうにも手に負えないところで、今回の「本歌取り」となった。

杉本作品のほとんどが、まあ「劇場」とか「建築」は多少違うかもしれないが、「本歌取り」という概念で整理できる、ということになった。結構、納得できるのでした。というわけで、本歌と本歌取りが明示されて、ものによっては両方が並ぶ展示になっている。そして過去の企画展に出展された作品も数多く展示されていて、それが写真撮影がOKということで、とてもありがたい展示でした。

会場となった姫路市立美術館もかなり不思議な空間で、会場自体は10×60メートルの巨大な回廊です。この回廊の真ん中を壁で区切った構成になっている。左側に入って、突き当たりまで行き、折り返して右側に抜けて戻ってくる。結構、巨大な屏風もあって、わりと密な感じです。

杉本展を見終わって、もう一つ、野外彫刻が並ぶ美術館の前庭で中谷芙二子による《霧の彫刻 #47769 白鷺が飛ぶ》をじっくり拝見しました。わりと風が強かったので完全に霧に包まれるとまではいかなかったけど、なかなか面白い体験でした。

5.0

杉本さんの作り出す空間が好き

これを観るために姫路に行こうと計画していたところ、チケットが当たったので使わせていただきました。
一つ一つの作品のインパクトに「わあ!」となるのではなく、杉本さんのセンスと知性、哲学によって作りだされた“場”に身を置く体験がたまりません。
敢えて『本歌取り』というテーマを据え、時空を超え自他を超えてセットされた作品たち。
忘れられがちな本当の謙虚さと、知識・知性に裏付けられた大胆さ。
品は良いけど“お上品”ぶってはいない。
今回結構ギャグが多めなのも楽しかった。
須田悦弘さんが参加されていたのもツボでした。

姫路の前に京都で茶の湯展を観たのですが、そこで観たものがいくつかこちらで本歌となっていたので、なおさら良かったです。
最後に圓教寺にも足を延ばしましたが、山の上の特別に澄み切った空気と一切無駄のない作品に心洗われました。良い旅になりました。

REPORT

杉本博司の本歌取りを鑑賞して

 杉本博司はこれまでにも「本歌取り」について度々説明している。
和歌の用語である「本歌取り」とは、古歌の一部を取り込み、新しい歌を詠むことで、元の歌に含まれる要素を踏まえて、より深いものにすること。同時に古歌の良さを味わうこ…readmore

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出展作品・関連画像IMAGES

杉本博司 《月下紅白梅図》 2014年 ©Hiroshi Sugimoto

杉本博司 《天橋立図》 2022年 ©Hiroshi Sugimoto

《春日神鹿像》 室町時代 海景五輪塔:杉本博司 鞍、蓮台補作:須田悦弘 小田原文化財団

重要文化財 《金銅春日神鹿御正体》 南北朝時代(14世紀) 細見美術館

杉本博司 《カリフォルニア・コンドル》 1994年 ©Hiroshi Sugimoto

伝 牧谿 《松樹叭々鳥図》 室町時代(15~16 世紀) 藤田美術館

重要文化財 伝 能阿弥筆《三保松原図》 室町時代(15世紀)、兵庫県立美術館 頴川コレクション

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