5.0
原画もすごいが資料展示もすごい
ますむらひろしさんの原画を間近で見ると、とりわけ青の美しさに感動する。
ジョバンニとカムパネルラが途中下車して鉱石を見つけるシーンの原画があまりに美しくて長時間じっと見入ってしまった。
また、作品世界をより深く描くためにますむらさんが収集したいろいろな資料(おおきな星見盤、イタリアの街並みや地図のスケッチ、ますむらさんご自身が発掘した鉱石など)もかなり見応えがあった。
『ますむらひろしの銀河鉄道の夜 後編』の開催も楽しみに待ちたい。
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『銀河鉄道の夜』。宮沢賢治の数々の作品の中でもひときわ輝く謎めいた孤高の名作に、漫画界の異才ますむらひろしが挑み、大作『銀河鉄道の夜・四次稿編』(原作・宮沢賢治、作画・ますむらひろし)が生まれました。信仰と大地と共に生きた宮沢賢治と独特のファンタジーと猫のキャラクターで知られる漫画家ますむらひろし、それぞれの世界観が交錯し、昇華された美しくも切ない物語が読者の心に降り注がれます。
ますむらひろし最新作の『銀河鉄道の夜・四次稿編』は、全4巻・約600頁からなり、本展覧会では、そのうち既刊の第1巻・第2巻の漫画生原稿と創作資料、メモ、ラフスケッチなどを展示し、ますむらひろしによる「銀河鉄道の夜」の世界を紹介します。
猫も亡くなったら銀河鉄道に乗る。
今夜モミが乗る隣の席に、
俺の心の化身が乗るだろう。
そうなのだ、
「銀河鉄道の夜」は、愛おしい死者を、
離れたくない心が
「どこまでも送っていく」物語なんだ。
ますむらひろし
※モミはますむらひろし氏の愛猫
◆ ますむらひろし プロフィール
1952年山形県米沢市生まれ。初めて描いた漫画『霧にむせぶ夜』で1973年に第5回手塚賞準入選。同年『1975』で「月刊ガロ」に入選、1975年に同誌で『ヨネザアド物語』を発表。1976年から「月刊マンガ少年」に『アタゴオル物語』を発表し、同作は初期代表作となり長期に渡ってシリーズ化された。1997年に日本漫画家協会大賞受賞。1983年からは宮沢賢治の作品を多数漫画化し、その功績により2001年に宮沢賢治学会イーハトーブ賞を受賞。
会期 | 2023年1月28日(土)~2023年3月26日(日) |
---|---|
会場 |
八王子市夢美術館
![]() |
住所 | 東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F |
時間 |
10:00~19:00
(最終入場時間 18:30)
|
休館日 | 月曜日 |
観覧料 | 一般 700円 学生・65歳以上 350円 中学生以下 無料 |
TEL | 042-621-6777 |
URL | https://www.yumebi.com/ |
◆ 講演会『銀河鉄道の夜』を描いて気づいたこと
講師:ますむらひろし
日時:2023年2月18日(土) 午後2時30分~4時
会場:八王子市学園都市センター12階 イベントホール
住所:八王子市旭町9-1 八王子スクエアビル(八王子オクトーレ)
定員:200名(応募多数の場合は抽選)※社会情勢により定員は変更される場合があります。
費用:無料
応募方法:往復はがき(1人1枚、応募2名まで)に住所、氏名、電話番号と、ますむら講演会と明記のうえ返信面に応募者の宛名を書いて八王子市夢美術館(八王子市八日町8-1 2F)へ。
応募〆切:2月3日(金)必着
◆ 「ますむらひろしサイン会」
サインはますむらひろし氏の書籍・画集に限定させていただきます。会場でも販売しています。
日時:① 2月5日(日)② 3月11日(土)いずれも午後3時~5時予定
定員:各回100名(先着)整理券を当日午前10時より美術館ホワイエ(ロビー)にて配布
会場:八王子市夢美術館ホワイエ
費用:無料
5.0
ますむらひろしさんの原画を間近で見ると、とりわけ青の美しさに感動する。
ジョバンニとカムパネルラが途中下車して鉱石を見つけるシーンの原画があまりに美しくて長時間じっと見入ってしまった。
また、作品世界をより深く描くためにますむらさんが収集したいろいろな資料(おおきな星見盤、イタリアの街並みや地図のスケッチ、ますむらさんご自身が発掘した鉱石など)もかなり見応えがあった。
『ますむらひろしの銀河鉄道の夜 後編』の開催も楽しみに待ちたい。
5.0
ますむら先生による原作への飽くなき探求と解釈をご自身の独創的な画風により描かれた作品群に圧倒されるばかりでした。
幾重にも重ねられた繊細で重厚なハッチングから描かれた天の川や温かみのあるタッチ、幻想的で深みの有る色彩の迫力は原画ならではの楽しみだと思い十分に堪能させていただきました。
まだ未定とのことですが、後編も楽しみにしております。
5.0
見ごたえ十分です。
とてもたくさんの作品があり、ストーリー展開にそって展示されていて、よくわかります。ちょっとマニアな視点からの解説もあり、大変面白い。
原作とはまた違う魅力があり、楽しかった。
大人向けだと思います。
後編はあるのだろうか、、未定とのことですが、のんびり待ちたいです。
5.0
アタゴオル物語やアンダルシア姫がずっと好きで読んでいたのですが、ますむらさんの作品の展示は初めてお伺いしました。
混み合ってなく、ゆっくり鑑賞できました。思ったよりもたくさんの作品が鑑賞できて、色もとても綺麗で、銀河鉄道の夜2巻を読んだくらい充実していました。とても楽しく過ごしました。
今日はサイン会に行きたかったので休みをとって朝から本を持って再訪したのですが、整理券がすでに配布済みとのことで、泣く泣く帰るところです。
遠方から見にきている私のような顧客のために、抽選にしていただくとか、もう少し配布方法を考えていただけるととてもありがたいです。
5.0
銀河鉄道の夜の原画を物語に沿って巡るというシンプルな展示ながら見応え十分です。物語前半にあたる既刊1・2巻の全原画や、ますむら氏所蔵の星座盤やくるみの化石など貴重な資料を楽しめました。
彩色原稿も美しく、世界観が堪能できます。
現在も連載中の作品とのことで、いつか後編が見られることを楽しみにしています。
なお主催団体の広報誌「ラ♪ラ♪ラMAGAZINE」掲載のインタビュー記事もおすすめです。(webあり)。
補足: 最寄りの八日町夢街道パーキングは最大600円ですが、美術館で100円引き、隣のスギ薬局で300円引きが受けられ実質200円で利用できました。
5.0
原画と賢治の文章で、銀河鉄道の世界に入り込んで、観ているというより体験している気持ちになりました。とても美しい世界でした。石畳など驚くほど細かく描かれていて、顔を近づけたり離したりしながら、じっくり観ました。また、《天気輪の柱》の星空の日付の話や、化石の話など、より深く背景を知れて、ドキドキしました。はやく後編も観に行きたいです!
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ますむらひろし『銀河鉄道の夜・四次稿編』より ©ますむらひろし
ますむらひろし『銀河鉄道の夜・四次稿編』より ©ますむらひろし
ますむらひろし『銀河鉄道の夜・四次稿編』より ©ますむらひろし
ますむらひろし『銀河鉄道の夜・四次稿編』より ©ますむらひろし
ますむらひろし『銀河鉄道の夜・四次稿編』より ©ますむらひろし
ますむらひろし『銀河鉄道の夜・四次稿編』より ©ますむらひろし
ますむらひろし『銀河鉄道の夜・四次稿編』より ©ますむらひろし
ますむらひろし『銀河鉄道の夜・四次稿編』より ©ますむらひろし